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出版社内容情報
新しいマンガ読者、オトナへ向けて何を描くべきか。暗中模索のなかで巨匠石ノ森が挑んだ華麗なるSFサスペンス。「地平線の家」「聖夜」など九話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kadocks
2
あとがきで石森章太郎は青年向けコミックの事を語っているが、確かにあの時代があったからこそ、子供だけでなく大人にもマンガが読まれるようになったわけだ。子供時代に読んでいた漫画は大人にはもの足らなくなるわけで、当時の大家たちがこぞってビックコミックに集まり、今の基礎を作っていった。この作品も大人向けのサイボーグ007だと断言してる。物語が大きくなり言葉で長く表現してる回もありCOMに載りそうな実験的な回もある。前半の暴力と性だけでは物足りなくなったのだろう。傑作とは言わないが石森章太郎の多面的才能を感じる。2023/04/08