出版社内容情報
「理念」とは政治のジレンマである。政治的合理主義や現実主義は往々にして「理念」を凌駕する。その狭間で格闘した思索の書。
内容説明
近代ドイツはマキアヴェリズム、理想主義、歴史主義をどのように受容したのか。歴史家マイネッケが綴るもう一つの史学史。
目次
第3篇 近代ドイツにおけるマキアヴェリズム、理想主義および歴史主義(ヘーゲル;ランケ;トライチュケ;回顧と現代)
著者等紹介
マイネッケ,フリードリヒ[マイネッケ,フリードリヒ] [Meinecke,Friedrich]
1862~1954。ドイツの歴史家。プロイセンのザルツウェーデル出身。ベルリン大学、ボン大学で学ぶ。シュトラスブルク、フライブルク、ベルリン大学等で歴史学を教えた。ランケの歴史主義の影響を受け、歴史の中の理念を追究した。政治的には自由主義で、ナチス政権の抑圧下にあった経験を『ドイツの悲劇』てして著している
岸田達也[キシダタツヤ]
名古屋大学名誉教授。1923(大正12)年、東京生まれ。旧制第三高等学校を経て、45(昭和20)年、東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。名古屋大学助教授、教授を歴任。ドイツ史学史専攻。2013(平成25)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。