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将来の日本 吉田松陰

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  • サイズ B40判/ページ数 419p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121601568
  • NDC分類 304
  • Cコード C1221

内容説明

出世作『将来の日本』で現在を過去と未来の衝突の場と説き、『吉田松陰』では、松陰の像に世界の大勢と対峙する自らを重ねる。

目次

将来の日本
吉田松陰

著者等紹介

徳富蘇峰[トクトミソホウ]
1863~1957。新聞人、文筆家。本名猪一郎。肥後国水俣の素封家の家に生まれ、熊本洋学校を経て同志社に学ぶも中退し故郷で自由民権運動に参加する。自宅に大江義塾を開き実学教育をするかたわら、自由主義思想を学び平民主義に接近する。『将来之日本』で名をあげると、上京し民友社を創立、『国民之友』を刊行し平民的欧化主義を謳い余勢をかって報道紙『国民新聞』を創刊するなどオピニオン・リーダーの地位を確立した。日清戦争を契機として蘇峰は思想を転換し、三国干渉以後はとくに国家主義の立場を鮮明にした

隅谷三喜男[スミヤミキオ]
経済学者、日本学士院会員、東京大学名誉教授。1916年東京生まれ。東京帝国大学経済学部卒業後、旧満州で就職し労働問題に関心を持つ。終戦後帰国し、46年東京帝大経済学部助手となり、55年教授。専攻は労働経済学。77年の退官後は信州大学教授、東京女子大学学長などを勤めた。2003年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

22
修行時代の蘇峰の読書は、同時代の日本の新聞や出版物、英国の古典的書籍、海外の新聞雑誌、頼山陽など日本史書、中国古典まで後半かつ多様(2頁~)。読書家、かくあるべし。戦争をもって商業をなさんより商業をもって商業をなすにいずれ。それ貿易の主義は平和の主義なり。しからばすなわち富のますます進歩するに従い平和主義のいよいよ進歩するはあにまたうべならずや(88頁)。他人の驕奢に資せんがために労役するなり。彼らは生活せんがために労役するにあらず(137頁)。2015/07/07

在我壷中

1
今将に!『将来の日本』と。自衛権を集団的自衛権と国会へマスコミへ論争の具?否、愚と。維新後の我が国には『泰西の理学、中国の道徳』とスペンサーのミルの進化論、功利説へ、しかし、現実世界の『歴史の悲哀』知る観るに『無力為ル道理ハ有料為ル無道理へ勝タズ』と。想定内の『願ワクバ泰西ノ自由人タレ』から現実世界は想定外と『帝国主義』へ吉田松陰、徳富蘇峰には!今将に国会や如何に、マスコミへは唯唯踊り賑わすのかと。『平成の若者よ!昭和の老人共を輩を導かんと』私には、昭和の老人共よ!老いては子に従え。是非、老若問わず一読を2015/06/26

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