中公新書ラクレ<br> 被災大学は何をしてきたか―福島大、岩手大、東北大の光と影

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中公新書ラクレ
被災大学は何をしてきたか―福島大、岩手大、東北大の光と影

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  • サイズ 新書判/ページ数 542p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504876
  • NDC分類 377.212
  • Cコード C1237

内容説明

「地方国立大不要論」を払拭すべく、法人化後の大学はここぞの危機に社会貢献ができるよう地域の中核をめざしてきた。震災前からの中長期の改革を視野に入れながら、個々の取り組みを大学ウオッチャーが徹底取材。活躍した人・組織の成功の理由は?巨額の復興予算に潜む問題とは?法人化の流れの中で復興支援を検証。

目次

1 原発事故からの復興と福島大学(福島大学とはどういう大学か;3・11以降の福島大学 ほか)
2 地域支援の岩手大学(岩手大の復興支援;「三陸海洋産業復興研究・教育拠点」 ほか)
3 東北大学と災害医療(東北大学病院と石巻赤十字病院の奮闘;歯科医たちの戦い ほか)
4 東北大学と復興支援(井上明久総長と北村幸久総長室長の改革;「復興アクション100」と「災害復興新生研究機構」 ほか)
5 研究不正と日本の科学技術政策(東北大学の前総長・井上明久の研究不正問題)

著者等紹介

中井浩一[ナカイコウイチ]
国語専門塾鶏鳴学園塾長。1954年東京生まれ。京都大学卒業後、大手予備校講師などを経て現職。国語教育、作文教育の研究を独自に続ける傍ら、90年代から進められている教育改革についての取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

22
福島大のうつくしまふくしま未来支援センター(48頁)。福島大学災害ボランティアセンター。ふくしま復興支援学生ネットワーク(72頁~)。小山良太先生は農業の放射能汚染学問題に取り組んだ(76頁~)。原発事故→汚染状況把握→除染→作付可能箇所を選定→どこに住むか決める(111頁)。岩手大の三陸独自の6次産業化を推進(161頁)。関満博教授の研究をも想起した。東北大への批判として、地域に眼が向かず、世界トップ30入りをめざしているだけというのがある(358頁)。 2014/11/08

おしげ

7
良かった2014/05/14

ジャッキー

2
東日本大震災の被害が甚大だった東北の三県(岩手・宮城・福島)の国立大学が2004年の法人化以降どのような活動をし、震災後の活動にどう影響したかが記載。規模は福島大<岩手大<東北大。どの大学にも教員同士の主張の対立があるが、「お互いに非難し続ける事は不幸」に同感。 東北大の研究不正問題は東北大だけの問題ではなく、色々な大学・研究機関でも同様の問題が噴出していて、現在も解決されていない。この本で解決策が上げられていたが、今不正問題に取り組まなければ研究活動自体が衰退していくのではないだろうか?2014/05/24

nob sat

2
震災に対応したこの三大学を、ざっくり、頑張った福島大、周到かつそこそこ頑張った岩手大学、焼け太りの東北大学と評価する。被災地のための研究を行うのも、被災を研究費獲得の手段とするのも、国立大学という特殊な役所の特性。何のための国費投入なのかを考えさせられ、権威ばかりを肯定する予算システムを憂う。救いは、郷土を思う福島の若者であり、彼らのための教育機関としての大学の役割を自覚した研究者達や、岩手での産官学ネットワークのように、郷土を含めた我が国を再生させたいと考える実践者たる研究者達が確かにいるということ。2014/04/13

ニョンブーチョッパー

1
2014/06/12

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