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中公新書ラクレ
中国はなぜ「学力世界一」になれたのか―格差社会の超エリート教育事情

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504562
  • NDC分類 372.22
  • Cコード C1237

出版社内容情報

「科挙」型学習から、新しい「素質教育」へ。創造力・意思決定力・対人関係能力を養う中国の学校。グローバル競争で日本は後れを取っている

内容説明

国際調査(’09年)で、学力世界一の座に就いた中国(上海)。科挙型を脱し、新しい「素質教育」が成果を生んでいる。創造力・実践力を養う欧米型の学力観、幼稚園からの英語教育、IT機器を駆使した授業など。“影”も目立つ改革だが、日本はこのグローバル戦略に対抗し、挽回できるか?

目次

第1章 八〇后(改革開放世代)たちの英才教育
第2章 小皇帝たちの超常教育(幼稚園・小学校編)
第3章 九〇后たちの応試教育と素質教育(中学・高校編)
第4章 世界をめざすエリート戦略(大学・大学院・留学・就職編)
第5章 キー・コンピテンシーと教育改革
第6章 日本が世界で生き抜くために

著者等紹介

天野一哉[アマノカズヤ]
ジャーナリスト。星槎大学大学院准教授・法政大学兼任講師・京都大学MOSTフェロー。1962年京都市生まれ。公立高校中退後、大学入学資格検定に合格。88年、早稲田大学第一文学部史学科(専攻:東洋史近代中国)卒業。92年、中華人民共和国中央戯劇学院に留学。96年より取材執筆活動を開始。『中央公論』『世界』『AERA』等に教育問題・中国関連の記事を執筆。2009年、星槎大学共生科学部准教授。10年、日本共生科学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koheinet608

6
中国の教育は詰込む上でも優先順位がある。①古典②その他。古典を重要視している。最高峰の北京・清華大に入学できる者は1万人いて10人未満、日本の東大と一桁違う。競争力の源は、やはり圧倒的な学生数によるもの。中国で校内暴力やイジメが圧倒的に少ないのは、教師がある意味権威になっていて、儒教の影響が強い。教育に儒教と共産主義の思想が色濃い。もしイジメをしたら規範を犯したということで、徹底的な制裁が加えられる。よって大人を舐める子は、日本と比較にならないぐらい少ない。何よりも自分に自信を持っている子が非常に多い。2017/11/09

ゆあ

0
中国における教育について勉強になりました。 詰め込み教育から自ら考える授業へ。 教育制度を変えるには、中国のような強い国家権力が必要なのかもしれない。 あるいは…、日本の「ゆとり教育」ももっと適切な「○○教育」という表現を用いたらもっと違う結果になっていたのかも。 2014/03/04

kuri

0
「詰め込み教育」に加え、欧米型の「ゼミ」を取り入れ、それにハングリー精神を持っていれば鬼に金棒でしょう。一人っ子政策や一党独裁など負の面はともかく、見習うべき正の面も確実にあります。がんばれ ニッポン。2013/10/01

RUN DOG

0
足切点が地域により違う理不尽さにびっくり。2013/07/19

aki

0
学歴による極端な格差社会を生き残るという動機、総合的学習の時間が空回りした考える力を養う素質教育、いずれも日本にはない。本来子供は機会があれば自ら学ぶというスタンスで大学を増殖させ、センター試験の回数を増やそうなんてことをしている文部科学省の罪は大きい。2013/07/15

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