出版社内容情報
国際政策は矛盾だらけ、国内問題は深刻。「病める超大国アメリカ」の核心をジョークと的確な解説で衝く。
内容説明
傲慢で独善的な外交政策、人種差別を始めとする深刻な国内問題。アメリカの病根は深い。唯一の超大国を揶揄した傑作ジョークに的確な解説を交えて「病めるアメリカ」の核心を衝く。
目次
第1章 世界の超大国アメリカ(単独行動主義;軍事大国;保守主義 ほか)
第2章 アメリカの外交政策(イラク開戦までの経緯;石油利権;イラク戦争後の混乱 ほか)
第3章 悩めるアメリカの内側(嫌われるアメリカ;国内に広がる不安;経済 ほか)
著者等紹介
早坂隆[ハヤサカタカシ]
1973年愛知県に生まれる。ルポライター。東欧や中東地域を中心に、世界各地の取材をしている。2002年、『地下生活者たちの情景―ルーマニア・マンホールピープルの記録』で第12回週刊金曜日ルポルタージュ大賞優秀賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
54
先に読んだ猿谷氏の本と同じく子ブッシュが大統領の時期の「嫌われ者」のアメリカについての本。反米ジョークの紹介と、関連する様々なアメリカの事情についての概説がセットになっていて、当時の状況を思い出すことができた。ただし歴史的な解説等についてはやや雑な面も感じた。また肝心のジョークはそれなりに面白いものもあるのだが、引用元が全く示されていないのはとても残念。どこの国や人たちによるジョークなのかすら分からない(アメリカ自身なのか、ヨーロッパなのか、その他なのか)。これがないとその笑いの意味の真意が理解できない。2022/06/29
mazda
31
日本はよく「ガラパゴス化」なんて揶揄されるけど、ガラパゴス上等です。アメリカは尊敬できる点、お互いに理解しあえる点も勿論あるけど、やはりいろんな意味で「異常」だな、と思うから、あまりべったりならない方がいいな…。犯罪、訴訟、離婚率…。戦争の論理だって、「予防的先制攻撃」と言って、将来的に脅威になるところに先手を打つというもの。これは「侵略」と考えるのが常識らしいので、アメリカは明らかに「侵略」していることになる。しかし、ブッシュは親子共々戦争好きだな~。2013/09/13
金吾
18
結構笑えました。ブッシュ大統領がかなりバカにされています。2024/01/27
読書初心者
16
世界一の経済大国アメリカはアメリカ人は母国のことをどう思い、外人はアメリカとアメリカ人をどう思ってるかがおもしろおかしくわかります!2014/08/15
ふろんた
12
ほとんどブッシュと言ってもいいほどの破壊力。しかもブッシュだけに冗談とも取れない。時代と場所が狭まっているので、著者によるコラムも勉強になる。シリーズの中では一番面白く、ためになった。2013/05/06