• ポイントキャンペーン

中公選書
アラン、魂の医術

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121100245
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

出版社内容情報

『幸福論』で日本の読者に広く知られるアラン。その格言のほとんどには、情念を持つ存在として人間を捉える視点がある。本書はアランが人間理解の鍵とした情念を俎上に載せ、基本的理解から深い内容に進んでいく。また本書は、わたしたちに身近な例を多く示しながら、短い読み物を重ねるように説くのを特徴としている。人生のさまざまな場面で決断と行動に迫られたとき、本書で紹介されたアランの知見は多様な示唆を与えてくれるだろう。

内容説明

『幸福論』で日本の読書界に広く知られる哲学者アラン。そのほとんどすべての文章には背景に情念論がある。本書はアランが人間理解の鍵とした情念を俎上に載せ、基本的な理解から深い内容へと進んでいく。また本書は、具体例を多く示しながら、短い読み物を重ねるように説くのを特徴とする。人生のさまざまな場面で決断と行動を迫られたとき、アランの知見は多様な示唆を与えてくれるだろう。

目次

第1部 気持ちを知る、気持ちを救う(生きることは気持ちを感じること;人間嫌い―他人の悪意を確信して閉じこもる前に;想像の病―気持ちと体はつながっている;いやな気持ちをどう変えるか1 基本的な考え方;いやな気持ちをどう変えるか2 気持ちの起こり方を知る ほか)
第2部 決断し、行動するために(自分を知る―自分探しと「心の闇」の罠;決断と行動ができない人の世界観1 本質と実存ということ;決断と行動ができない人の世界観2 物があると思うと運命がやってく;海―世界観の転換;不確かさのなかで瞬間を生きる ほか)

著者等紹介

新田昌英[ニッタマサヒデ]
1978(昭和53)年、北海道生まれ。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科単位取得満期退学。博士(文学)(東京大学、2011年)。東京大学大学院人文社会系研究科助教を経てオックスフォード大学サイードビジネススクールMBAプログラム在籍。専門はフランス近現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつや

9
正直に言えば、非常に読みにくかった。 一読しただけでは意味の取れない文章が散見していたのは非常に残念だったし、終盤にむけて内容がどんどん難解になってしまい、置いて行かれた感は否めないのですが、それを些細な傷だと思えるほどの内容であったことは、私にとって間違いありません。 何か、いままで途切れたままだった糸を繋げることができそうな、そんな予感さえします。 人に勧めるか、というとためらってしまいますが、毎日を不安のもとに暮らしている人には、なにがしかのヒントが得られるのではないかと思います。2016/12/16

さえきかずひこ

4
ひたすらに自由を求める姿勢においては、哲学だが、アランの思考は粗いように感じた。自由そのものについての考究が足りないからだ。あと、彼の方法論は健常な精神を持っている者には有効かもしれないが、意志することすら原理的に困難な重い病者には役立たないだろう。彼の『幸福論』を読むよりは、メルロ=ポンティやショーペンハウエルを読む方が良いかもしれない。アランが自己啓発的に読まれる理由の一端を垣間見れた気がする一冊である。2017/07/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11242635
  • ご注意事項