出版社内容情報
若き日の海外放浪、ツアーガイド経験をへて、国内旅行中心の現在まで、培ったノウハウのみならず失敗談までも披瀝する旅の指南書。
内容説明
旅立ちにはしばしば憂鬱さが付きまとう。遭遇するトラブルを思うと尻込みしたくなる。だが、どんなに辛い旅であれ、得られる収穫は計り知れない。ひとつの出会いがかけがえのない人生の財産にもなる。若き日の海外放浪以来、数え切れない旅を経験してきた著者が、独自のノウハウやためになる失敗談を惜しげもなく披露。「自分の鞄は自分で持つ」「旅先で本を読む」「なんでもない風景」ほか39章で綴る、大人の旅への招待。
目次
1 自分の鞄は自分で持つ(パンクツ;自分の鞄は自分で持つ ほか)
2 旅の朝ごはん(山の中のマグロ;旅の朝ごはん ほか)
3 ようこそ日本(定着した遊牧民;山のある風景 ほか)
4 暑い国と寒い国(吹けば飛ぶよな旅の財布;私が添乗員だった頃 ほか)
著者等紹介
玉村豊男[タマムラトヨオ]
1945年(昭和20年)、東京都に生まれる。東京大学文学部仏文学科卒業。在学中、パリ大学言語学研究所に留学。通訳、翻訳業などを経て文筆業に。絵画制作のほか、西洋野菜やワイン用ブドウを栽培し、ワインの醸造を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
48
旅にまつわるエッセイ。おおらかな筆で、優しい気持ちになり、旅に出たくなる。2016/04/07
ホークス
25
肩のこらないエッセイ集。著者は学生時代から通訳や添乗員で稼ぎ、海外を旅した。今は畑と農園レストランを営む。ホテルを家だと思って周辺を散策すると面白いという話。モバイルマニアだったがSNSはご遠慮している話。ヒッチハイクの武勇伝。海外クルーズ船旅行は、船室は我が家で、観光地が玄関先まで来てくれると思えば良いと言う。欧州でワイナリー巡りが盛んなのは、飲酒運転への寛容さが一役かっており、日本ではワイナリー付属の宿泊施設が望まれるとの事。1945年生まれの著者は、高齢者の旅についても意識して語っている。2017/11/17
ikedama99
16
玉村さんの本とのつきあいは30年以上、今は長野県にお住まいだが、この本では過去に世界中を回ったときのお話や、最近の豪華客船の話もあったりして、玉村節を楽しめた。「引っ越してきたつもりで半径500メートルを旅する」、「何もしないで時間を過ごせるのは、歳を取った者の特権である」・・など、気になった言葉もある。久しぶりに楽しく読めました。2019/06/10
reading
15
初読み。これを読むと旅に出たくなる。経験豊富な著者の旅の流儀は興味深かった。2018/01/24
ドナルド@灯れ松明の火
14
玉村さんの過去の経験や考え方のぎっしり詰まったエッセイ集。軽くて肩がこらず、でもそこここに、凝縮された経験から発せられる言葉がキラリと光る素晴らしい本だった。お薦め2015/07/26