出版社内容情報
多くの宗教で、性欲・金銭欲などの自らの欲求を断ち切り、克服することが求められる。キリスト教も同様だが、それではヨーロッパにおける「禁欲の思想」はいつ生まれ、どのように変化していったのか。身体を鍛錬する古代ギリシアから、法に縛られたローマ時代を経て、キリスト教の広がりとともに修道制が生まれ、修道院が誕生するまで――。千年に及ぶヨーロッパ古代の思想史を「禁欲」という視点から照らし出す意欲作。
内容説明
多くの宗教で、性欲・金銭欲などの自らの欲求を断ち切り、克服することが求められる。キリスト教も同様だが、それではヨーロッパにおける「禁欲の思想」はいつ生まれ、どのように変化していったのか。身体を鍛練する古代ギリシアから、法に縛られたローマ時代を経て、キリスト教の広がりとともに修道制が生まれ、修道院が誕生するまで―。千年に及ぶヨーロッパ古代の思想史を「禁欲」という視点から照らし出す意欲作。
目次
第1部 古代の禁欲心性と史的系譜(古代ギリシアとローマの養生法;女性と子供の身体をめぐる支配連関;抑圧の社会的帰結;キリスト教的禁欲への道程;社会的禁欲における女性の役割)
第2部 ポスト・ローマの修道制(東方修道制の西漸;聖域と治癒;聖マルティヌスによる宗教心性の転換;レランス修道院とローヌ修道制;ポスト・ローマの司教権力と修道院)
著者等紹介
佐藤彰一[サトウショウイチ]
1945年山形県生まれ。1968年、中央大学法学部卒、1976年、早稲田大学大学院博士課程満期退学。名古屋大学教授等を経て、同大学名誉教授、日本学士院会員。『修道院と農民―会計文書から見た中世形成期ロワール地方』により日本学士院賞受賞。専攻・西洋中世史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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