出版社内容情報
「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る、レトロで心温まる連作短篇ミステリー。
1971年。元刑事・蓑島周平と元医者・花の夫婦の駐在生活も板についてきた頃。新たな仲間、柴犬のミルも加わりのんびりした生活……と思いきや、相変わらず事件の種はつきないようで――。平和(なはず)の田舎町を、駐在夫婦が駆け回る!
内容説明
優しさとほんの少しの厳しさで、ワケありな謎を解き明かす。駐在さん×元医者の妻が人々の心をときほぐす。「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る連作短篇警察小説。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction』でメフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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初美マリン
142
ほのぼのとしたこういう所に住みたい村の駐在さん、でも有能な刑事であったからこその解決ですよね。2020/07/28
モルク
118
元刑事と元外科医夫婦の駐在所シリーズ第2弾。前作から9ヶ月後、雪だるま事件は小学校を去る先生に向けた生徒たちの思い溢れたあたたかい話。神社のあまり仲のよろしくない姉弟の話は亡き兄の真実についほろりとなる。でも、部屋が空いているからって新婚夫婦が駐在所のある家に同居するということには違和感が…。当然賃料が成立するだろうし、公務員の住宅として与えられているものに対しそれはどうなのか。前作もそうだが少しモヤモヤ。2022/01/27
ひさか
103
2019年9月中央公論新社刊。書下ろし。シリーズ2作目。4つの連作短編。前巻では、気にならなかったのですが、妻の花さんの日記調が、超読みにくく、話の内容が頭に入らなかったです。うーん残念。2020/11/16
みかん🍊
103
昭和50年代の元刑事と元外科医の夫婦の村の駐在日記、昔の田舎とはいえ、子どもの雪だるま失踪事件に駐在さんが関わるのかとか、この事件を見逃して報告せずに済ましていいのかとかつっこみどころはあるが、田舎でののんびりした生活と現代では失われてきたほのぼのした近所付き合いもこの頃は当たり前にあっただろう。2019/11/07
ゆみねこ
100
駐在日記の続編。昭和の片田舎の駐在さん夫婦、一作目はこんなに色んな事件を一駐在さんの裁量でどうにかして大丈夫か?ってもやもやしたのですが、今作では少し違和感が小さくなりました。花さんの手が回復してくれると良いな。2020/03/24