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戦場の素顔―アジャンクール、ワーテルロー、ソンム川の戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 621p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120051180
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

英語圏で最多の読者数を誇る軍事史家の代表作、ついに翻訳!
 戦争の世界史を、弓矢と刀槍の時代、マスケット単発銃の時代、ライフル銃と機関銃の時代の三時代に区分し、それぞれを代表する会戦として、英仏百年戦争のアジャンクール(1415年)、ナポレオン戦争のワーテルロー(1815年)、第一次世界大戦のソンム川(1916年)の3つの会戦をとりあげる。
矢玉の飛び交え戦場で、生身の人間としての兵士は、どのような経験をし、どうふるまうのか。現場の兵士の視点から実況を生き生きと描き出したその臨場感、再現度は圧倒的である。さらに会戦が時代を経るにしたがって時間的、空間的に拡大することを指摘、今後、勝敗の帰趨を決めるような会戦が行われうるのかについて懐疑を示し、決戦主義に警鐘を鳴らす。

ジョン・キーガン[ジョン・キーガン]
著・文・その他

高橋 均[タカハシヒトシ]
翻訳

内容説明

英仏百年戦争、ナポレオン戦争、第一次世界大戦―実際の矢玉の飛び交う戦場で、生身の人間としての兵士は、どのような経験をし、どうふるまうのか、弓矢と刀槍の時代、マスケット単発銃の時代、機関銃の時代の代表的会戦が、圧倒的臨場感と再現度で描かれる。英米で最も読まれる軍事史家の代表作!

目次

第1章 とおい昔の不仕合せなことども(生兵法はけがのもと;軍事史は将校教育において何の役に立つか ほか)
第2章 アジャンクール、一四一五年一〇月二五日(そのキャンペーン;会戦 ほか)
第3章 ワーテルロー、一八一五年六月一八日(そのキャンペーン;個々人の視角 ほか)
第4章 ソンム川、一九一六年七月一日(戦場;作戦計画 ほか)
第5章 会戦の未来(移動する戦場;会戦の本性 ほか)

著者等紹介

キーガン,ジョン[キーガン,ジョン] [Keegan,John]
1934~2012。軍事史家。オックスフォード大学卒業後、サンドハースト王立陸軍士官学校で、戦史を教える。1986年退官後、『デイリー・テレグラフ』で国防担当記者Defence Correspondentとして活躍

高橋均[タカハシヒトシ]
1954年生。1982年、東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻博士課程中退。同大学教授等を経て、東京外国語大学教授。東京大学名誉教授。専攻・中南米史・中南米地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

11
古典的名著の本邦初訳である。アジャンクール・ワーテルロー・ソンム会戦を題材に「戦場ではその時、兵士たちに何が起きているか」を論じた大著である。600ページもある実にバルキーな書籍である。時代を追うことに、兵士達の労苦は大きくなっていく、無論アジャンクールが「優しい世界」であるわけでは無いが。最終章の結句「戦争が会戦を廃止した」たのは冷戦の帰結のみならず、その後の戦争をいみじくも予言したものと言えよう。より残虐で非差別的な戦争になったとも言えるかも知れない。ある程度軍事に、特に英国軍に通じていないと苦しい。2020/05/20

MUNEKAZ

9
イギリスの著名な軍事史家が1976年に出した処女作。クリシェにまみれた表現と司令官視点でしか描かれていなかった過去の会戦の叙述を批判し、アジャンクール、ワーテルロー、ソンムの3つの会戦を、個々の兵士の視点で描く。戦場を俯瞰的に見るのでなく、歩兵対騎兵、負傷者、交戦意志などパーツごとに検証しており大変興味深い。どの戦いも英軍の視点でしか描かれていないのだが、それが逆に1人の兵士の体験した「戦場」というものに焦点を当てることになっている。難解で回りくどい部分を補う訳者のあとがきがありがたい。2018/09/27

てら

6
もう古典と言ってもいいくらいの名著。3つの歴史的会戦を通じて「兵士たちの真実」に迫る。といってもミリオタ向けでもなく安っぽい感傷や通俗でもない。あくまで史料から読み取れる確実なものを探っていく。文章がうまく、言ってよければ英国人らしいシニカルさもプラスに働いている。少々高いが買ってよかった。2019/08/24

爆撃project

2
戦争を学ぶ者には是非とも読んでほしい傑作。戦場の兵士や将校の目線から見た戦場とその前後、意思決定仮定といったリアルが克明に描写される。2021/02/28

ひとり

0
本書を読む読者の主な関心は、軍事に対する関心だろう。つまり本書が取り上げる3つの会戦に関する知識を得ること。よく言って知的好奇心が本書を読む動機だろう。それ故2・3・4章がこのような読者の関心を引くだろうし、訳者もこのような立場から解説を書いている。だが、このような関心は著者の本意ではない。何故なら「過去についての単なる知識でなく、その理解を広めることが歴史家の最重要任務」(p38)と著者が書いているからだ。(だから訳者は本書を正確に理解していない)2019/03/16

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