出版社内容情報
庶民の生活の中から生まれた川柳、都々逸三五〇余りを通して、人情の機微、男女の情愛、性愛を読み解くエッセイ集。
内容説明
失われゆく日本人の智と情と粋とを、今にとどめおくエッセイ集。
目次
前口上―男女の心理、世間の真実を川柳、都々逸に学ぶ
第1章 男と女の心理のあやは…
第2章 いっそこのまま―世間も義理も―
第3章 都々逸、川柳のひとびと
第4章 哲学、心理学より川柳、都々逸
「あとがき」にかえて―川柳、都々逸の世界をざっとおさらい
著者等紹介
坂崎重盛[サカザキシゲモリ]
1942年東京生まれ。千葉大学園芸学部造園学科卒業後、横浜市計画局に勤務。退職後、編集者、エッセイストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
14
都都逸の紹介本かと思ったら、むしろ著者の興味のおもむくままに都都逸、川柳を通して伺える性愛のなかの男女の心理の綾を読み解く、みたいなエッセイ集だった。かなりきわどい内容の短歌なども紹介されてて、へえと思ったのだけど、個人的には厭戦感情を歌った川柳として紹介されていたいくつかの句がとても心に残った。2018/06/14
犬養三千代
4
軽い文章。軽妙に都々逸を語っている。解説てきなところは仕方ない。回文に興味を持ったのでおすすめの「ことば遊び」講談社学術文庫を予約しようと思う。2018/02/08
青いうさぎ号
2
雑誌連載をまとめて単行本にしたようで、統一感がなく散漫。最近の女性歌人の生々しい川柳(短歌?)や、戦中戦後のものは、ちょっとテーマとは違うと思う。落語のマクラに出てくるような、粋でニヤリとさせられるものをもっと知りたかった。残念。2018/09/24