目次
第1部 東海道本線敷設史(東海道本線年表)
第2部 路線解説(東京~横浜;横浜~国府津;国府津~沼津;丹那トンネル;沼津~大井川 ほか)
著者等紹介
竹内正浩[タケウチマサヒロ]
1963年、愛知県生まれ。文筆家。地図と鉄道、近現代史研究をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかしくん。
31
地形・地図を丹念に紐解きながら、東海道線の歴史を語るそのアプローチが新鮮でした。特に丹那トンネルにまつわる話は、勉強になりました。結局は、政治家のお偉いさんに人気の熱海を通したかったのが本音のようですね。もしかしたら、芦ノ湖付近を経由して箱根の山を突き通す案もあったようで。今の技術だったら、間違いなくそうしていたでしょうね。色々と妄想が膨らむところです!2016/03/31
χ
4
東海道本線周辺の地形と開発の経緯。勾配をなるべく避け地形になるべく逆らわず線路を敷く工夫が面白い。政治の駆け引きもあり大回りしたり、一筋縄でいかない。また折に触れ読み返そう2017/02/02
六点
3
「カシミール3D」を使い、地表の高低差や、開業当初の地形を復元し、東海道本線の敷設や改良がいかに行われたかをビジュアル的にわかりやすく教示してくれる本。非力な機関車、潤沢ならざる予算、逼迫する工期、与えられた条件でできる限りの事を成した体集う技術者の苦闘に感動を覚えた。一点問題があるとすれば、平塚駅が宿場から若干離れた平塚新宿に置かれたことが、「鉄道忌避による」されているが、著者自身が『鉄道忌避伝説』を参考文献に挙げておるのに無批判に上げてるのは瑕瑾といえよう。しかし、是非一読をお勧めしたい。2016/03/20
左近
2
東海道本線が何故、現在のルートを通るようになったのか、地形を手掛かりに探る。鉄道ファンじゃないけど、鉄道ファンの気持ちは少しわかる。ま、専門用語とか出されたら、理解度はガタ落ちになりますが…我が家は山の形を見て、「この稜線は城跡に違いない!」とか「このサイズは古墳だ!」と騒ぐのが恒例なので、カラー地形図に、本書のテーマとは別の部分でテンションが上がった(笑)。それはともかく、鉄道草創期、反対運動が日本各地で繰り広げられていたのかと思ったら、積極的に誘致活動をしていた地域も結構あったんですね。2016/07/18
onepei
1
どうやらシリーズ化はされなかったようで残念2019/03/30