第一次世界大戦の終焉―ルーデンドルフ攻勢の栄光と破綻 1918年春

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第一次世界大戦の終焉―ルーデンドルフ攻勢の栄光と破綻 1918年春

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120046117
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0022

内容説明

ドイツ軍の起死回生の攻撃に対するは、仏首相クレマンソー、英首相ロイド・ジョージ、フォッシュ、ペタン、ヘイグ、パーシング等各国司令官。政治家、軍人の確執と協調、第一線の兵士の悲惨な現実…史実を克明にたどることでまざまざと甦る、戦争の実相と、戦争に拘わった者達の実像。凡百の戦記を凌駕する無類の歴史読み物。

目次

第1章 一九一七年の決算
第2章 戦いの実情
第3章 欧州中央部諸帝国の情勢
第4章 連合軍
第5章 ピカルディー、フランドルの攻撃(三月‐四月)
第6章 シュマン・デ・ダムとマの攻勢(五月‐六月)
第7章 シャンパーニュにおける攻勢(七月)
第8章 勝利の栄冠

著者等紹介

イスラン,アンリ[イスラン,アンリ] [Isselin,Henri]
1908年、フランス、バー・シュール・セーヌに生まれる。第一次世界大戦で父親が戦死。15歳で鉄道会社の仕事に就き、軍隊に所属した経歴を持つ。パリ、リヨン、ル・ペックに暮らし、1998年没

渡辺格[ワタナベタダシ]
1937年東京生まれ。小石川高校、東京大学教養学部フランス科卒業後、航空会社勤務。パリ、ブリュッセルなどに駐在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

5
第一次世界大戦の終盤、乾坤一擲の大攻勢をかけたドイツとそれを迎え撃ったフランス・イギリス・アメリカの連合軍の首脳たちの去就を、フランスを中心に(著者はフランス人)記述した戦記。国力の劣るドイツは頼りにならない同盟国(オーストリアやトルコ)を抱え、連合国との間に繰り広げてきた消耗戦が限界に達し、最後のカードとして、この大攻勢を行った。対する連合国も又人員の消耗で戦線の維持が限界に達し、各国の利害の違いが表面化して対立が激化していた。双方が際どい状況下で戦い、最後は国力の差でドイツが敗北への道を辿る。2022/01/31

toriarii

3
1918年末期のドイツ軍の最終攻勢をテーマに扱った作品。紆余曲折の末に何とか統一司令部を確立したフランスを中心したとした連合国に、ドイツ側は建国以前からある各軍の指揮権の問題と、政軍関係を整理できないまま、一人の作戦家の手腕に頼るという大戦初期からのやり方に、より巧妙になった「戦術」を加えて挑戦した。 作戦経過は措くが、戦役の終結に寄与したのが、両陣営にいた卓越した戦術家、ペタンやブルッフミュレル、ルーデンドルフではなく、自国政治家に「狂人」と呼ばれたフォッシュだったことは興味深い事実だろう。2014/06/17

ソノダケン

2
フランスのジョフルが主役だった前著『マルヌの会戦』に続き、本書はドイツ参謀本部をひとりで仕切ったルーデンドルフの奮闘を描く……と言いたいところだが、どうも作者はドイツ嫌いらしく精彩を欠く。小者同士がいがみあうフランスが勝てたのは、独裁体制は必ずしも効率的でないからだってのが、本書最大のテーマなのだろう。2014/11/18

gauche

1
二人のフランス軍司令官、ペタンとフォッシュの対立を軸に、フランス内部の対立、連合国内部の対立、それにルーデンドルフ・ヒンデンブルクの戦略を描いていく。大著なのだが、なぜドイツが崩壊したのか、フランスが勝てたのかが今一見えてこない。それこそが作者の意図した物なのかもしれないが。2016/05/08

ぷるぷる

0
第一次世界大戦の終盤の話。塹壕戦により戦いが泥沼化したのは知っていても、読んでみると恐ろしい。最前線でのひどく不衛生な塹壕で休みもとれずに戦う描写だけで気持ち悪くなる。加えて砲撃や突撃による内部の惨状が描かれると想像するだけで気持ち悪くなる。革命によりロシアが脱落したことで東部戦線が消滅し米国が参戦したことで遂に雌雄を決する状況になるまでが読み応えある。米国が参戦して戦局が一気に連合国側に傾いたと習ったが実は派兵までにあった駆け引きが興味を引きます。現在にも続く歴史がここに始まったと思うと感慨深いです。2014/09/18

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