マルヌの会戦―第一次世界大戦の序曲 1914年秋

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マルヌの会戦―第一次世界大戦の序曲 1914年秋

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045530
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0022

内容説明

第一次世界大戦勃発から百年、稀有の戦記発掘。開戦間もなく、短期決戦を目論みパリを目指して殺到したドイツ軍の奔流を、フランス軍はいかにして遮ったのか―錯綜する各局面を俯瞰しながら、入り組んだ戦況を詳細に解説。政治家、軍人、兵士達の人間模様や心理の綾をも生き生きと再現する一大軍事叙事詩。

目次

第1章 一九一四年夏
第2章 マルヌへの序曲(九月二日‐四日)
第3章 会戦(九月五日‐九日)
第4章 戦勝の拡大(九月十日‐十二日)
第5章 論争と解説

著者等紹介

イスラン,アンリ[イスラン,アンリ] [Isselin,Henri]
1908年、フランス、バー・シュール・セーヌに生まれる。第一次世界大戦で父親が戦死。15歳で鉄道会社の仕事に就き、軍隊に所属した経歴を持つ。登山にまつわる著作がある。パリ、リヨン、ル・ペックに暮らし、1998年没

渡辺格[ワタナベタダシ]
1937年東京生まれ。小石川高校、東京大学教養学部フランス科卒業後、航空会社勤務。パリ、ブリュッセルなどに駐在。犬の飼育、釣りに関する訳書、自著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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toriarii

2
第一次世界大戦の序盤、「マルヌ会戦」をフランス総司令部から記述した作品。1870年と1940年で阻止に失敗し、なぜ1914年は成功したのか。本作では フランス軍の作戦行動から、失敗への対応、実務の厳しい現実をどう処理するかといった教訓を、作戦の推移を通してわかりやすく解説してくれている。また、概要的ではあるが、ドイツ軍が作戦初期の成功を維持できずに失敗した要因も、軍組織を通して指摘してくれている。本作戦の功績、失態を一個人に押し付けない記述は、歴史小説好きには新鮮だった。お薦めの作品 2014/06/05

ソノダケン

1
フランス視点で書かれた本で、扱うのはマルヌの会戦だけ、第一次大戦全体を知るための入門書には適さない。ただ才気煥発さが重視されるフランスで、やたらと地味な総司令官ジョフルがいかに特異な存在かわかった。時代遅れの突撃作戦への執着、飛行機と砲兵の協働、大モルトケが打ち立てた統帥本部の概念の限界など、いろいろ勉強になる。2014/11/16

ぷるぷる

1
サラエボ事件から丁度100年周年ですし勉強するにはいいタイミングかと。但し本書自体は50年前のもの。フランス軍ジョゼフ・ジョフルと独軍ヘルムート・フォン・モルトケの両参謀総長を中止に展開。当初戦力的に劣る英仏軍が如何に戦ったのかの舞台裏を覗くようで興味深くはある。実際の戦闘は失策と拙攻のオンパレード。まだまだ酒飲みながら戦ってたり司令官の睡眠が優先されたりの大らかな時代。とは言え砲台が如何に決定的な力を持つかがこの戦いで明らかになったとされており、現代に続く大量破壊兵器がここで成立したのかと感慨深い。2014/08/07

gauche

1
戦闘経過そのものよりも、ジョッフル元帥の為人の描写に興味を持った。まるで愚人であるかのように書かれているが。もしかしたらこの人は日本的な統率者の理想を体現しているのではないだろうか。その理想をフランス人が見たら、このように写るのではないだろうか。2014/04/07

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