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鉄道と戦争の世界史

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045363
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

機動力の増強と広範囲な長期戦を可能にした鉄道の軍事利用の発展を豊富な図版とともに紹介。鉄道が決めた勝敗の歴史を検証する。

内容説明

南北戦争、普仏戦争、ボーア戦争、日露戦争、二度の大戦を経て朝鮮戦争、ベトナム戦争に至るまで、機動力の増強と広範囲な長期戦を可能にした軍事利用の発展を紹介する。

目次

第1章 鉄道誕生以前の戦争
第2章 戦闘に呼びこまれた鉄道
第3章 鉄の道に敗北した奴隷制度
第4章 学ばれなかった教訓
第5章 戦争の新たなる武器
第6章 世界中が予期した戦争
第7章 西部戦線における大鉄道戦争
第8章 東部戦線での対照的な様態
第9章 またしても同じこと
第10章 線路上の流血

著者等紹介

ウォルマー,クリスティアン[ウォルマー,クリスティアン] [Wolmar,Christian]
英国随一の運輸問題に関する作家でありブロードキャスター

平岡緑[ヒラオカミドリ]
福岡県に生まれる。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッキー提督

3
鉄道が主に兵站の面で戦争にいかなる影響を与えたかを概説した一冊。鉄道運用におけるソフト面が、ハード面と同等かそれ以上の重要性を持つことがよくわかる。また鉄道がいかに悲劇的な戦争と大量殺戮の運用を助けたかも述べられている。翻訳調の表現が目につくが読みにくくはない。筑波大図書館にて。2014/02/24

toriarii

2
近代以降の軍事史で必須の要件のはずが、実際にはに触れられることが少ない、鉄道の軍事利用に関して記載された本。軍の円滑な輸送には汽車や路線の整備だけでは不十分で、予定通りの輸送を保証するため、強力な権限を持った管理組織の元、厳格な鉄道ダイヤの遵守が最重要であることが、本書から読み取ることができる。ドイツ統一戦争におけるプロイセン軍の鉄道の"成功"は、より優秀なハプスブルク、フランス帝国の鉄道運用の不手際によるものだったという事実は興味深かった。装甲列車にも項数が割かれているので、そちらも一読の価値あり。2014/09/13

wang

1
クリミア戦争で始めて軍用鉄道が敷設されたとき、フランス本国から兵士を送り出すためにも鉄道は大活躍していた。以後鉄道網の発達は戦争の様相を一変させる。中央で鉄道運行を管理するのが最も効率的なことは何度も実証されているのに、現場の軍司令官達が自己都合で臨時列車を走らせダイヤを混乱させ効率を悪化させることはしばしば繰り返される。車両を勝手に倉庫や事務所に転用し車両不足も引き起こす。歴史に学び鉄道を重視するも歴史に学ばず混乱をさせることも多い。効率よく鉄道を破壊する技術が重要なのも面白い。2022/06/07

ウラー

1
19世紀中葉から20世紀中葉までの100年間の諸戦争において、鉄道の果たした役割の重要性とその限界を説く。非常にためになった。マーティン・フォン・クレフェルトの補給戦とともに読むときっともっと面白い。近代国民戦争を実現するため当時唯一の選択肢が鉄道であった。鉄道以外の輸送手段は依然として人力と荷馬車であり、鉄道駅から先の輸送には多大な労力を必要とした。鉄道の重要性は多くの場合理解されず、下らない理由で輸送作戦が妨げられたこと。舗装道路と自動車が普及し鉄道の役割は低下したこと。2019/10/18

takao

1
往時はそうだったな。 2017/07/08

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