事例研究 日本と日本軍の失敗のメカニズム―間違いはなぜ繰り返されるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120044977
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0021

目次

序章 開戦決定の過程にこそ問題の本質が見える
第1章 「リーダー」「エリート」という名の害毒
第2章 情報敗戦
第3章 希望的観測の誘惑
第4章 戦略眼・大局観の不在
終章 エリートの合理性と敗戦の風景

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
東京都知事・作家/1946年長野県生まれ。信州大学人文学部卒業、明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻修士課程修了。政府税制調査会、道路関係四公団民営化推進委員会委員を歴任。2012年から現職

菊澤研宗[キクザワケンシュウ]
慶應義塾大学教授/1957年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、同大学大学院博士課程修了。ニューヨーク大学スターン経営大学院客員研究員、防衛大学校教授、中央大学大学院教授を経て現職

小谷賢[コタニケン]
防衛研究所主任研究官/1973年京都府生まれ。立命館大学国際関係学部卒業。ロンドン大学キングス・カレッジ大学院修士課程修了、京都大学大学院博士課程修了。専門はイギリス政治外交史

戸高一成[トダカカズシゲ]
呉市海事歴史科学館館長/1948年宮崎県生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。史料調査会理事、「昭和館」図書情報部長を歴任。2005年より現職

戸部良一[トベリョウイチ]
国際日本文化研究センター教授/1948年宮城県生まれ。京都大学法学部卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。防衛大学校教授を経て現職

長谷川毅[ハセガワツヨシ]
カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。1941年東京生まれ

原剛[ハラタケシ]
軍事史研究家。1937年香川県生まれ

別宮暖朗[ベツミヤダンロウ]
歴史評論家。1948年生まれ

水島吉隆[ミズシマヨシタカ]
戦史研究家。1969年神奈川県生まれ

村井友秀[ムライトモヒデ]
防衛大学校教授。1950年奈良県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

15
2013年刊行。共著者のうち村井友秀氏の論考「『抗日』中国の大戦略と日本の鈍感」を読む。村井氏はロングセラー『失敗の本質』でノモンハン事件を担当していた。ある時期に毛沢東の戦略研究に力を入れたと見られる。日中戦争は当時「事変」と呼ばれたというくだりでは、プーチン露大統領がウクライナ侵攻を「戦争」ではなく「特別軍事作戦」と呼んでいることを連想した。毛沢東の戦略を簡単に言えば、中国は負けなければ勝ち、ということだ。実際、日本軍による日中戦争での最大の作戦「大陸打通作戦」は1944-45年に行われた。2025/01/08

くらーく

3
それぞれの著者の本から抽出して1冊にまとめたような本ですな。何か既視感があります。特に猪瀬氏のところは。 今の新型コロナ対策も同じような感じがしますね。ある意味、間違っていないのかもしれない。日本ならこういう風にするってところでしょうか。 責任のあいまいさ、先に結論ありき、兵站を考えない、プランBは考えない、楽観的に考え悲観的に見守り他の選択肢が無くなるまで何もしない。。。。 きっと、みんな賢過ぎるのだろうなあ。2021/07/31

GX

0
「戦争の大問題」の後、読む。日本軍の何が問題だったかを考える上で、得られるところが多かった。中国戦線の結果が現代社会にどのような影響を与えたのかというところは衝撃的。まさに、目からうろこでした。2017/12/09

たかむら

0
太平洋戦争における日本敗戦を分析したもの。 まぁ、結果が分かった上での分析でもあり、当時はこういった意見があったとしても受け入れられなかったのだろうとは思うが、後出しじゃんけん的な感が否めない。 それにしても日本陸海軍のメンツにこだわった作戦の稚拙さが顕著。 せっかくの失敗の研究であるが、それを現在の事象に当てはめて検証するということをしていないので、単純な陸海軍批判のような形になってしまっていてもったいない。2013/04/15

Nakaindia

0
図書館でたまたま。「本来ならば、はるか以前に、潔く矛を収めるべきだった戦い」。今更ながら、組織の論理が如何にグランドビジョンを乗り越えて行ったか、を思った。2020/09/13

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