「がんばらない」を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120043048
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0095

内容説明

自らのジグザグ半生、「がんばらない」の誕生とその深化、ポスト・フクシマへの覚悟…「田舎医者」が探究し続けた思索の集大成。大反響を呼んだ読売新聞「時代の証言者」に大幅加筆。

目次

1 少年時代、ぼくは「まだら」だった(すごい父に拾われた;母を救った医療は「希望」 ほか)
2 青年医師は、揺れた(患者が来ない!;「寄り合い」で生まれた絆 ほか)
3 地域を生きる、病院をつくる(「山根のばあ」がいる風景;母ちゃんの力で健康づくり ほか)
4 「がんばらない」けど、「あきらめない」(「がんばらない」心に響く;岩次郎が教えてくれた ほか)
5 破壊、いのち、子ども(チェルノブイリの衝撃;「スパコイナ(だいじょうぶ)」 ほか)

著者等紹介

鎌田實[カマタミノル]
1948年、東京都生まれ。医師・作家。諏訪中央病院名誉院長。東京医科歯科大学卒。医師として地域医療に携わり、そのかたわら、チェルノブイリ救援活動、イラクへの医療支援にも取り組む。91年からの20年間でベラルーシ共和国の放射能汚染地域へ94回の医師団派遣を行い、約14億円分の医薬品を支援。2004年にはイラク支援を開始し、イラクの5つの小児病院へ毎月薬を送り、難民キャンプでの診察なども実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ミナコ@灯れ松明の火

21
他人に対しても自分に対しても、ついつい発してしまう「がんばろう」という言葉。鎌田先生の言う「がんばらない」の意味を、もう一度噛みしめ直すことができた一冊。時として現実はとても過酷で、「がんばろう」と虚しく自らを奮い立たせることしかできないこともあるけれど、この先にある新しい世界を開くためにも、がんばらず、あきらめず、投げ出さず、自分を大事にして生きてゆきたい。たくさんの命を見つめ続けてきた鎌田先生の言葉だからこそ、説教臭くなく素直にすうっと心に沁みる。2012/01/23

Koki Yamashita

1
有名な「がんばらない」は読んでいないけれど、素晴らしい内容2020/08/24

へぢこ

1
常に頑張ることを望まれる日本の社会であえて『がんばらない。でもあきらめない』というメッセージがとても心に浸みた。患者の死、いや天寿を全うする場面では自分の親の死と重なり涙が出た。この本を読んでいたならもっと病床の親とも語り合いその死にゆく姿を受け入れることが出来たのではないだろうか。この人の本をもっと読んでみたいと思う。2016/06/16

かんな

1
ご両親と寛容な奥様がいてこその先生( ̄ー ̄)2016/06/13

壱萬弐仟縁

1
「なにをがんばればいいのか、いつまでがんばればいいのか、どうがんばればいいのか」(9ページ)。誰もが疑問に思うことを冒頭で問題提起。絆キャンペーンの胡散臭さも一方ではあったように思う。がんばらない、という哲学は、右向け右、とか、経済成長神話の右肩上がり前提の世の中へのアンチテーゼだと思える。評者は団塊の世代を十把一絡げで勝ち逃げ世代と割り切っていたが、鎌田先生もその世代ゆえ、色眼鏡を反省した。25歳で学生結婚されたという(57歳)。評者はその頃、一切考えていなくて今もおひとり様か。がんばれ、は無責任だな。2012/12/21

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