内容説明
40代シングル女子まさかの転機に直面す。昭和の香り漂うアパートでへんてこな住人に面食らい来し方をふり返っては赤面。行く末を案ずればきりもなし…ほのぼの笑えてどこか懐かしい直木賞作家の最新小説。
著者等紹介
中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年、東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科を卒業。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年に小説『FUTON』でデビュー。2010年、『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
160
お気に入りさんのレビューで気になって手に取りました。すごくよかったー!私今まで意識してなかったけど、中島さん好きなのかも(ポッ)(笑)父の残した花桃館というアパートの管理人になり、癖のある入居人たちにふりまわされながらも、だんだんと馴染んで楽しむようになる。ほのぼの小説。面白い登場人物たちに笑わされた。ユーモアたくさん。素敵なお話でした。小木くんとのその後、そして花桃実桃のカクテル気になるな(笑)本のデザインもかわいかった。栞しかり。中島さんの本もっと読みたい。2017/06/13
pino
131
ややっ。同世代の女性が主人公(はっきり言うと中年)。だとすると話によっては、身につまされて体調を崩すオソレあり。ビビりながら読んだけど心配無用でした。楽しかった。なんといっても店子さんたちが魅力的で初心者・大家の茜さんとの微妙にずれたやりとりが何とも愉快。茜さんのホロ苦、青春エピソードやチラリと飛び出す名前がツボで思わず噴き出しました。勝手な想像だけど、茜さんは若者の大半は無理だと言うアノ座り方は出来るな。恋愛に対しては純だけど、イザとなれば、踏ん張りがききそう。簡単には、すっ転ばないのだ。未来に乾杯! 2014/01/21
新地学@児童書病発動中
115
突然父の遺産のアパートを相続した40代女性の日常を描いた小説。この小説に出てくる人たちは冴えない人ばかり。主人公の茜も40代でお世辞にも美人とは言えない女性。ドラマチックな恋愛もないし、あっと驚くプロットの展開もないけど、一度読み始めたらやめられなくなる面白さ。中島さんの人間を見る目の確かさと優しさがこの物語を忘れがたいものにしているのだろう。脛に傷を持つ人間同士が四苦八苦して生きているこの世の中も捨てたものでないと思わせて、読後は胸の中にあたたかなもの広がる。2013/09/30
taiko
111
亡き父の残した古いアパート花桃館の管理人となった茜。花桃館には、奇妙な住人たちが、てんでに奇妙な暮らしを送っていた。…ゆるゆるとした時間の流れる花桃館の様子が、とても好ましく、ニヤニヤしながら読みました。主人公の茜のゆるいユニークさ、住人とその他花桃館周辺の人たちも、どこか抜けていて微笑ましい。きっとこのあとも、大きな出来事はないまま、いろいろなことが起こるのだろうなと予感させます。尾木くんと茜のこの先も気になる。続編があるといいなと思いました。2016/07/12
わか
103
あまりインパクトはないものの、ほんわかしていて良い雰囲気のお話でした。若い頃に読んでいたら退屈だと感じたかもしれないけど、今の私にはちょうど良かったです。父親の急死により、受け継いだ「花桃館」というボロアパート。主人公は会社も辞めていたので管理人として住み込むことになります。ひとくせもふたくせもある住居人たちとのやりとりがおもしろいですね。百人一首の独特の解釈の仕方がおかしくてたまりませんでした。ラストのほうはほんわかラブストーリーになっています。花桃実桃というカクテルを飲んでみたいと思いました。2015/04/10




