出版社内容情報
父母を殺され、いわれなき中傷を受けた真野亮介は、故郷・汐灘を捨て、深夜営業の喫茶店を営む。ある早朝、店を訪れた少女が事故に遭い、意識不明に。彼女の持つ地図を頼りに、二十年ぶりに、汐灘に向かう。長篇書き下ろし。
内容説明
父母を殺されたうえにいわれなき中傷を受けた真野亮介は、故郷・汐灘を捨て、深夜営業の喫茶店を営んでいた。ある早朝、店を訪れた少女が事故に遭い、意識不明に。彼女が携えていた地図を頼りに彼は二十年ぶりに、汐灘に向かう。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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choco
53
この訳あり感と孤独感のせいか、読んでも読んでもなかなか前に進まない感じ。上巻終わってなんとなーく、繋がってきた?て感じ。早く知りたい。女のコの正体。川上と真野は繋がりがあるのか?2016/09/19
☆エンジェルよじ☆
22
真野目線の部分は夕方から夜の始め、家の中の明かりをつけようかどうしようか迷う時間帯の暗さを感じ川上目線の部分は夕方になる前の明るさを感じた。2人の生き方の差なのだろうか。真野と川上、身元不明の少女の正体は・・下巻でどのような終焉が待っているのだろう。2018/05/08
さなごん
22
訳ありの男と男が過去を捨ててきた街。そこでまた、出会う!男の美学的なにおいがプンプン香る2016/10/13
chiho
13
なかなか話が進まずモヤモヤ。被害者、加害者双方の家族に浴びせられる心無い言葉が悲しいです。関係者にとって事件は終わりがなく時間が経ったとしても心をすり減らしていくものなんですね。2017/06/28
ペトロトキシン
11
主人公はどちらも親の負の遺産を抱えて生活をしている訳だが、戦うのを選んだのが加害者の息子で、逃げるのを選んだのが被害者の息子というのが、考えさせられる。個人的には真野の性格は好きになれない。食事中に出てきたものの批判をする人間は好きになれないんだよね。たとえ自分の口に合わなくても、他人は美味しいと思って食べてるかもしれないんだからさ。話の内容とは関係ないけど、ちょっと気になった。2010/08/06