国破れてマッカーサー

国破れてマッカーサー

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  • サイズ B6判/ページ数 526p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120028465
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0022

内容説明

アメリカの「占領」は未だ終わらざる日本の惨敗物語だ。平和と民主主義の代償として憲法第九条の中に埋葬された日本人の「誇り」は取り戻せるのか。

目次

第1部 誇りの埋葬(「無条件降伏」の裏側;占領独占;「精神を破壊せよ」;マスコミ・報道の自由;「マッカーサー直筆」憲法)
第2部 戦後の悲劇「平和教育」(教育勅語;民主主義か、餓死か;アメリカ教育使節団(マッカーサーの応援団))
第3部 終わらぬ「戦後」の始まり(レッドパージ(赤狩り)
平和条約)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

勝浩1958

11
”おわりに”の章で、西氏の思いが端的に述べられています。「忠誠」「愛国」「恩」「義務」「責任」「道徳」「躾」という国民の「絆」となるべきものが、アメリカの占領政策によって破壊されたと述べています。これではまるで戦前の日本に逆戻りせよと言っているように感じます。ただ、天皇を崇拝せよとは言ってはいませんが。アメリカの属国という呪縛から逃れるアプローチの仕方が、感情に走ってしまって、なんら具体的なことが述べられていないので、厳しいもの言いですが、老いたる者の僻みとしてしか受け取れませんでした。2016/07/24

ムカルナス

5
マッカーサーは日本に軍国主義・封建主義を廃して言論・宗教等の自由、個人の権利を大事にする民主主義社会を実現するという美名のもとマスコミの報道を全て事前検閲し軍国主義や 太平洋戦争の肯定につながる文章を全て削除させGHQへの批判も一切許さなかった。従わない人物は全て追放。教科書も全て検閲し日本の戦争=悪を教え込み従わない教師は追放。これって中国共産党なみの言論弾圧、独裁統治ではないの?結果マスコミ、教育界はすべてマッカーサーに従順な人々だけになり、その伝統は今日まで脈々と続いている。 2015/03/25

030314

4
自分の「戦争に対するイメージ」は、マッカーサーによって操作され、作られたものだった、という事がわかり、正直、驚いた。そして、戦うこと、死ぬ事が、潔く美しいと感じる自分の感情は、悪いことではないのだ、とあらためて思う。自分の命より大切なものが、実はあっても良いのだ。それにしても、「命」を考えれば考えるほど、「命」て何かわからない2015/05/26

eucalmelon

3
学校で習わなかった米の日本占領史をよく知ることができた。日本人としては敗けの歴史だから面白くないことが多々書かれているが、マッカーサー&GHQが日本にかけた呪いがわかった。内容が濃く読むのが大変だったが退屈な内容ではない。マッカーサーを神社に奉ろうとして「日本は12歳児」といわれて熱が醒めてやめた日本人は同族がながら情けなく思った。米の機密文書などを見て書かれただけあって臨場感満載。日教組だのレッドパージだの全学連だの、学校では全く教えていない背景がよくわかった。日本人なら一度は読むべし。2021/02/27

シノウ

1
連合国軍司令官マッカーサーが行った日本への施策は”占領”ではなく”洗脳”であった。 列強に噛み付いた、世界中が恐れた日本人精神は完膚なき前までに破壊された。平和主義というお題目を唱え、アメリカという用心棒を領土、思想、経済を差し出し雇っている。 9条は進歩的な素晴らしい思想なのではなく、 敗戦し、アメリカへの隷属から目を話すためのモニュメントなのだと強く思った。2017/11/01

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