反古典の政治経済学 〈下〉 二十一世紀への序説

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  • サイズ B6判/ページ数 556p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784120021374
  • NDC分類 331
  • Cコード C0030

内容説明

画期的な費用逓減の経済学を提唱し、日本とアジア諸国の開発主義のメカニズムと功罪を分析、更に今日の恒常的技術進歩を定式化する。不安定化する世紀末世界への警告と提言。

目次

第7章 費用逓減の経済学
第8章 システムとしての開発主義
第9章 国際経済の多相化
第10章 新しい国際システムのシナリオ―多相的な自由主義のルール
第11章 技術・経営・議会政―三つの問題点の覚え書
第12章 理解についての理解

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

4
開発主義とは、私有財産制+市場経済(=資本主義)を基本的枠組みとしつつ、産業化達成のためには市場に長期的観点から市場介入を認める政治経済システム。そして、その特徴を「費用逓減の経済学」とする。つまり、技術の発展は普及していくために後発国は何が必要かを選択した上で比較的低コストに技術を導入することができるということだ。上巻でイギリス絶対王政を開発主義期と位置づけてるように、開発主義を普遍的なものに位置づけつつ、その歴史的意義を肯定的に評価するが、その歴史的使命の終焉とともに多元的自由主義への移行を促す。2022/07/12

KAZOO

3
やっと下巻を読み終わりました。下巻の初めは本当に経済学的な感じで費用逓減の経済学ということで、あまり違和感がありませんでした。しかしながら後半は国際経済的な視点というか経済を含めた全体的な視野からの論点になってかなり広い分野の問題点を指摘しています。最後の章は哲学的な観点からの日本についての文化論的な分析でした。非常に理論的な分析でした。2013/09/30

ELW

0
 いま、これだけの本を書ける東大教授ってまだまだいらっしゃるのかな。「普遍的に同質な国家」への収束は確かにありえない。発展途上国への技術援助の重要性を力説されておられるが、読み込みが甘いのか納得できなかった。しかし、インセンティヴ維持のために、プレミア分を援助として与える資金供与は賢明な気がする。澤田昭夫の『論文の書き方』にあるように構造・構成が希有壮大でおそるべき本。2017/08/05

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