新潮新書<br> 心の病が職場を潰す

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新潮新書
心の病が職場を潰す

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105883
  • NDC分類 498.8
  • Cコード C0247

出版社内容情報

如何にして仕事の場は蝕まれるのか。精神科医療の現場から見える、発病、休職、復職、解雇の実態とは。

どうして、ここまで仕事の場が疲弊させられているのか! 正しい医学的知識を紹介しながら、精神科医療の現場から見える、発病、休職、復職、解雇などの実態を豊富な症例を通して報告。これは、企業人に必須の教養である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

84
【学習】メンタル問題で企業対個人になることはある意味仕方ない。企業は、営利組織なのだから。それに歯止めをかけるのが行政・法律ではないか?そうした極めて均衡とれた記述のメンタル問題本。具体的症例等入っており、勉強になったし、知ってるあのケースはこうなのかなという理解も出来た。中でもやはり新型うつの記述は興味深い。自ら病気に逃げ込もうとする隠れ蓑にもなっていると。このあたりが知りたかったところである。その診断書を受けた上司は必ず戸惑います。2017/03/14

キムチ27

53
なかなか食いごたえのある提言が満載だった。筆者はこの本執筆依頼に際し方向性をめぐり編集者に指摘したくだりを解いてある。至極もっともと納得。DSMー5の改正、新型うつ、SSRI、精神疾患を巡る環境は変転し続ける。そして我が国が対峙する経済問題…内外両面でこの30年を見るだけでも私の両親の時代とは大きく変貌を遂げ、まだまだ変わっていく。疾患当事者のみならず、行政と労働環境のマスト概念を巧く説いてくれてある☆2016/01/13

kinkin

45
様々な職場で心の病による休職や欠勤者が増加している。まず、心の病についてそれがいつ広まってきたのか。こうした病の背景にある働き方と職場、休職後に復職する歳、当人と会社側はどういう姿勢で臨むべきなのかが書かれている。最近「心の風邪」として知名度は上がっているが、発症=抗うつ薬の投与だけで寛解するものなのか。効率重視の社会において、こうした病気にならないためにこうしましょう、気持ちの切り替えを上手くやりましょうと言ったスローガンだけでは良くはならないと思う。働く側、雇用者側両者が共に理解しておきたい。2014/09/24

GAKU

35
本書は精神疾患のある方達に書かれているのではなく、自分の職場にそのような人がいる同僚や上司、経営者達に向けて書かれています。昔の職場に比べて、何故このような人達が増えたのか、そして職場にもたらす影響はなど分かり易く述べています。しかし私達個々の社員が、どのような行動を取るべきか具体的には書かれていません。何故なら個々の企業によって状況が異なることから、画一化した指針は示せない事を理由として挙げています。格差社会、長期不況、成果主義、雇用形態の多様化等、昔に比べて社会人はより辛くなっているのかな。2016/01/19

hatayan

32
すぐそばに心を病む人がいることは珍しくなく、病の特徴を正しく理解することが大切だと患者に接する従業員を読者と想定していくつかの事例を解説。言動に異常を感じたときは病の可能性を疑い相応しい接し方を考えるべきとしますが、患者に振り回される周りの人たちに不平や不満が溜まっていくのもごく当たり前であり、職場をマネジメントする管理職の力量がいよいよ問われていくのでしょう。 近年メディアで見かける「新型うつ」は病気ではなく、むしろ病気を装って権利ばかり主張する者を言い表した言葉と切り捨てているのが印象に残りました。2019/01/24

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