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新潮新書
原発とどう向き合うか―科学者たちの対話2011~’14

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105838
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0231

出版社内容情報

いったい何が問題なのか。3・11以降、すべてが宙ぶらりんの原発問題に科学と合理的思考で迫る対話集

「脱・感情論」で話をしよう。福島の事故からすでに3年余り、すべてが“宙ぶらりん”のままの異常事態に、第一線の研究者たちが、科学的事実と合理的思考で迫った対話ドキュメント。

内容説明

福島の事故からすでに3年余り、原発をめぐる様々な問題は今も“宙ぶらりん”のままだ。「脱・反」の声に振り回されるエネルギー政策、過剰なまでに厳しい「1ミリシーベルト」基準、「ゼロリスク」を求めるばかりの安全規制、科学より感情論にはしるメディア、見通せない復興と住民の帰還―いったい、何が問題なのか。このままでいいのか。第一線の研究者たちが科学的事実と合理的思考で迫る対話ドキュメント。

目次

1 「御用学者」と呼ばれて
2 サイエンスとポリシーを分けて話そう
3 安全対策と放射線リスクの正しい考え方
4 人体の仕組みから規制値を問い直す
5 原子力規制委員会という新たな「ムラ」
6 「年間1ミリシーベルト」はなぜ理不尽か
7 巨大メディアが原発リスクを高めている
8 小泉「原発ゼロ」は無知なギャンブルか
9 日本人は原発にどう向き合えばいいのか
10 将来世代はどう考えるか―特別編 浜岡原発を見学して

著者等紹介

澤田哲生[サワダテツオ]
1957(昭和32)年兵庫県生まれ。京都大学理学部物理学科卒。三菱総合研究所、独カールスルーエ研究所客員研究員などを経て、東京工業大学原子炉工学研究所助教。専門は原子核工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

15
特に日本人は、リスクに対する理解が低く、判断経験も少ないという気がします。それがいろいろな問題に対する対処方法の決定に歪みを与えているような気が。この本で問題となっている原発推進/反対の問題もそうだけど、その他にもいろいろと。小さな問題に拘りすぎると、大きなリスクを呼び込む...それに気づかないと余計に危険なはずなのですが。。。2014/09/15

森恭次郎@お日さま役者

5
アポトーシスの話と遺伝子の自己修復の話が新鮮だった。後半が特に恨み節がきつくてうーん…となってしまった。「事故が起きたからこそ、原子力技術をちゃんとコントロールしたい」という研究者たちの意気込みや志の高さは読み取れる。それでも事故前に建造されている現行の原発を再稼働してもいいかな、とはならなかった。2015/06/05

白猫の単語

4
将来を担う世代が原発をどう考えるかで締めくくられている。材料さえ揃えば中学生にだって、というよりむしろ知識のない大人よりもずっと論理的な議論が出来るのだ。その材料が正しいかどうかは自分で勉強して判断するしかない。全てを鵜呑みにしてはいけないのだろうけれど素人にはこういう入門書は有難い。2015/10/20

Hyos(元jpn1024)

3
原子力技術の専門家である教授たちが,過剰な原発嫌悪・感情論による反原発論に対して,科学的見地から原発の必要性や安全性を説いた本である. 多少,反・反原発的な論調があり,中立的ではないような主張も見られるが,リスクという考え方による安全性の評価や,原発の利用度が高い他国の経済戦略を合理的かつ定量的に分析するスタンスからは学べるものが多いと思う. この問題は倫理的(あるいは経済的に不合理)な課題を含むので,一概に何が正解であるかを述べるのは難しいが,十分な科学的知識を得たうえで議論するべき問題であると思った.2017/11/07

Yam

2
最後の中高生が率直に綴った原発見学会後の感想文がよかったです。そして反対意見にも心を寄せることが大事という言葉。この本は原発賛成派の先生方が語り合っていますが、反対派は出てこない。原発の本を何冊か読みましたが、片方の意見しか出てこないものが多いです。どちらの意見も取り入れつつ中立的に纏められた本を読んでみたい。2020/07/15

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