出版社内容情報
一宗教団体であるにもかかわらず、いまや国家を左右する創価学会。国民の7人に1人が会員ともいわれる巨大勢力だが、その全容はあまりにも知られていない。発足の経緯、高度成長期の急拡大の背景、組織防衛のしくみ、公明党の役割、そしてポスト池田の展開――。あくまでも客観的な研究者の視点から、現代日本社会における創価学会の「意味」を明快に読み解いた格好の入門書。
内容説明
一宗教団体であるにもかかわらず、いまや国家を左右する創価学会。国民の7人に1人が会員ともいわれる巨大勢力だが、その全容はあまりにも知られていない。発足の経緯、高度成長期の急拡大の背景、組織防衛のしくみ、公明党の役割、そしてポスト池田の展開―。あくまでも客観的な研究者の視点から、現代日本社会における創価学会の「意味」を明快に読み解いた格好の入門書。
目次
序章 日本を左右する宗教
第1章 なぜ創価学会は生まれたのか
第2章 政界進出と挫折
第3章 カリスマの実像と機能
第4章 巨大な村
終章 創価学会の限界とその行方
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年(昭和28)年東京生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程修了。元日本女子大学教授。現代日本社会についての分析・評論を広く手がける。小説、戯曲も執筆
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感想・レビュー
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nakanaka
77
私の身近な人たちの中には創価学会の会員は見当たらないので日本に多くの信徒を持つと言われてもピンとこないのが本当のところ。恥ずかしながら、創価学会といえば池田大作や公明党といったくらいの知識しか無かったので大変勉強になりました。いろいろ思うところはありますが、信仰を持つことは人それぞれの自由ですしね。布教活動が巧みだったり、独自の共同社会を作るなど信徒数が減少しない工夫があるようですが、現代の社会には馴染まない気もします。2019/10/05
コウメ
48
佐藤優氏とほとんど内容は一緒で創価学会の歴史しかし、結論と意見は対照的。2019/10/22
Die-Go
45
図書館本。創価学会についての知識を入れる必要が生じたため。学会について、若干批判的ながらも冷静に述べられているか。歴史的成り立ちなど、参考になるところはあった。 2018/10/22
あなた
31
大手塾でバイトしていたときに、きづいたら職場が創価学会員にうめつくされていたことがあったが、基本「熱血漢」で「いきいき」とした「いい」ひとたちばかりである。教育にかけては非常に熱心。しかもなぜかみんな明治とナショナリズムと司馬が好き。そして、みんな飲み会のあとでこれ読んでくださいと、こっそ~と池田だいさく会長の論文コピーをもってくる。やめれ、それ2009/07/19
James Hayashi
30
創価学会の表層的なガイドブックといったところ。おもに学会の歴史と関わりのあった事件など解説。最近TVで著者を拝見したが、見事に日本の宗教信者数が減っているという。現代から貧困が減り、病苦も減り、オウムなどの攻撃的な宗教の影響もあるのだろう。意外と中立に書かれた新書。2019/11/19