淳

淳

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104265015
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

おじいちゃんのとこ、いってくるわ。ドアの閉まる音がして、淳は家を出ていきました。それが私たちが耳にした淳の最後の声でした。「神戸少年事件」の被害者家族が我が子に捧げる鎮魂の手記。

目次

誕生と成長
永遠の別れ
変わり果てた姿
捜査
犯人逮捕
少年と人権
不信
報道被害
少年法
供述調書
卒業、そして一周忌
あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはや@灯れ松明の火

77
これが虚構の物語だったら、本を閉じれば消えてしまう絵空事ならどれだけよかったか。けれど紛れもない現実に在ったことだ。仲の良い四人家族も、凄惨な事件も。個性を受け容れ成長を見守る目線、姿が見えなくなった時の不安と焦燥、なぜ壊されなければならなかったのか。変わり果てた姿での帰宅、やはりとまさかが鬩ぎ合った犯人逮捕、言論の暴力と法の壁、どこまでも救いようのない現実が続いていく。どれだけ時間が経過しても、家族の中の空白が埋まることも、痛覚が働かなくなることもない。『物語』と昇華して語る資格など誰にあるのだろう。 2015/06/16

モモ

54
事件から四半世紀。突然の不幸にみまわれた被害者であるのに、勤務先などの個人情報が報道でさらされたのが恐ろしい。お葬式で頭部だけの我が子の顔を見られない母に、加害者の母が『難儀なことやなぁ。子供の顔ぐらい見たりいな』と言ったというのに驚いた。人として、どうなんだろう…。マスコミなどに、これでもかこれでもかと痛めつけられてきたが、淳君の小学校の卒業式で、友だちや学校の先生たちが淳君を思う式の様子に涙があふれた。『淳それから』も読んでみたい。2021/10/11

小鈴

24
本日借りて一気読み。被害者が辛いのは当然だからと後回ししていたが、読むと泣いてしまった。淳君が自分の子どもとダブる。葬式のシーンを読んでいて自死した姉の葬儀が蘇り、淳君母親とダブる。子どもの遺体を直視できない母親の姿が。そして、相変わらずのA母親の「子どもの顔をみたりいや」という鈍感さなんだけど、この手のこと平気で言う人はわりとどこにでもいる。が、A母親に怒りがわくのは当然だろう。図書館では五冊とも閉架だったので一冊は開架にすべきだ。2015/06/24

ちょん

22
「少年A」の父母が書いた本を読み、すぐに図書館でこちらを借りた。淳くんの誕生から事件、一周忌と事実と家族の気持ちを中心に書かれていた。胸が痛くなるような記述が多く、涙が止まらない。少年法についても書かれていて考えさせられた。かわいい淳くんの写真あり。せつない。2014/04/29

まあちゃん

19
少年Aの両親、特に母親への疑惑。気づいていて偵察のために捜索や買物の手伝いなどをしていたのではないか、なぜすぐに謝罪に来ないのか、など。少年Aの両親の手記では、気づいていなかったが手伝いに行った理由などが書かれてる。神戸のこの事件についての本は、まだ何冊か読む予定。2015/10/01

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