土の記〈下〉

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土の記〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103784104
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

現代人は果して土に還れるのか。都会から斑惚けの村落に舞降りた男。妻の死の謎を抱えて土塊と対話する日々。そして茫然自失の終末!ラスト数瞬に茫然、愕然、絶叫! 現代人は無事、土に還れたのだろうか――。青葉アルコールと青葉アルデヒド、テルペン系化合物の混じった稲の匂いで鼻腔が膨らむ。一流メーカー勤務に見切をつけ妻の里に身を落着けた男は、今年の光合成の成果を測っていた。妻の不貞と死の謎、村人への違和感を飼い馴らす日々。その果てに、土になろうとした男を大異変が襲う。それでもこれを天命と呼ぶべきなのか……。

?村 薫[タカムラ カオル]

内容説明

雨の下でにわか農夫はじっと息を殺し、晴れれば嬉々として田んぼへ飛び出す。大宇陀の山は今日も神武が詠い、祖霊が集い、獣や鳥や地虫たちが声高く啼き合う。始まりも終わりもない、果てしない人間の物思いと、天と地と、生命のポリフォニー。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

150
上下巻、500P一気読みしました。奈良県の農村地帯で農業に生きた男の晩年の物語。農村の原風景としては、どこでも見られるような気がします。生きる環境が違い過ぎ、中々共感出来ませんでした。作中にトイ・プードルが登場してきますが、農村の風景とはかなり違和感があります。著者の意図が見えません。読了後の感じは悪くないのですが、こういう小説を書いていると、高村薫は売れない作家まっしぐらかも知れません。2016/12/21

KAZOO

128
これまでの長篇とは異なり、警察の刑事が出てくる事件などは殆どありません。奈良県の大宇陀という地域で70代の一人やもめの男性(この男性は東京の大学を出て大手電機メーカーに就職して奈良の工場に行かされそこで入り婿になった)が田を耕し稲をつくりお茶などをつくっている様子を高村さん独特のきめ細かな描写で私のとってはかなり楽しませてくれました。稲をつくる1年の様子はまるで栽培をするかのような感じです。死んだ妻や娘あるいは孫の様子も描かれます。取り立てて大きな事件もなく淡々と話が進みます。好きな作品です。2023/06/26

ダイ@2019.11.2~一時休止

106
結局は老人の農業の話?。盛り上がりに欠けて、最近の高村さんは自分には合わないなぁ・・・。もうミステリー書かないなら高村さん読むのをやめるか・・・。2016/12/27

のぶ

75
下巻に入っても、伊佐夫の米作りと、亡き妻、昭代への思いの描写は続く。そして発生した大震災と、原発事故に展開が挿入される。全体として伊佐夫の淡々とした生き方が中心の物語ではあるが、作品の根底に人は大地の下で生かされているのだという作者の思想がよく出ていると思う。それに全体に漂う仏教感が、それをより強いものにさせていた。上下巻を通してこのタイトルが内容にふさわしいものだと感じ取った。高村作品を初期のエンタメ小説から読んできて、ここまで作風が変われるものなのだと、あるいは作風が広いのだと痛切に感じた。2017/01/18

NAO

71
前年のクリアさとは一変して伊佐夫の行動がおぼつかなくなってきた3月11日に起こった東日本大震災。遠い地の大惨事にどう対応していいのかわからない逡巡の中、違和感を胸に抱きながらも淡々と続く日々の暮らし。そういったほとんど変化のない逼塞した暮らしの中に、高村薫は、高齢化する寒村が抱える問題をいくつも提示していく。なんとも衝撃的なのに淡々と描かれるラストは、それも、土とともに生きた人々の一つの在り方なのか。日本の作家では中上健次が好きだと語っていた高村薫の描く土着性は、高村さんらしい淫靡さにあふれ、⇒2017/07/08

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