土の記〈上〉

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土の記〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103784098
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

現代人は果して土に還れるのか。都会から斑惚けの村落に舞降りた男。妻の死の謎を抱えて土塊と対話する日々。そして茫然自失の終末!ラスト数瞬に茫然、愕然、絶叫! 現代人は無事、土に還れたのだろうか――。青葉アルコールと青葉アルデヒド、テルペン系化合物の混じった稲の匂いで鼻腔が膨らむ。一流メーカー勤務に見切をつけ妻の里に身を落着けた男は、今年の光合成の成果を測っていた。妻の不貞と死の謎、村人への違和感を飼い馴らす日々。その果てに、土になろうとした男を大異変が襲う。それでもこれを天命と呼ぶべきなのか……。

?村 薫[タカムラ カオル]

内容説明

東京の大学を出て関西の大手メーカーに就職し、奈良県は大宇陀の旧家の婿養子となった伊佐夫。特筆すべきことは何もない田舎の暮らしが、ほんとうは薄氷を踏むように脆いものであったのは、夫のせいか、妻のせいか。その妻を交通事故で失い、古希を迎えた伊佐夫は、残された棚田で黙々と米をつくる。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

147
高村薫は、新作中心に読んでいる作家です。上巻は大きな事件もドラマもなく淡々と過ぎて行きました。著者の作品としては、かなり地味な小説です。カメムシが頻発に登場するのが印象的でした。トータルの感想は下巻にて。2016/12/21

ダイ@2019.11.2~一時休止

100
感想は下巻に書きますが、ここまでは何も盛り上がるところがない・・・。2016/12/26

NAO

77
奈良の山間の寒村の旧家の婿養子伊佐夫が、農作の日々の合間に思い起こす、交通事故で16年にわたる寝たきり状態だった妻の死の謎や、妻や娘との確執などなど。よそ者である伊佐夫でも、70歳を過ぎると、この地に縛られている死者の声が聞こえるようになってくる。濃厚な土の匂い、濃厚な血の匂い。数代前までは土葬が残っていたというこの地には、死んだ者たちの息吹さえ、まだ生々しく残っている。詳細な米作りの記録は農業日誌を読むようだが、そこに現れる季節の移ろいと寒村ゆえの近隣のつながりの濃さは、日本の原風景そのものだといえる。2017/07/05

ひらちゃん

72
かなり時間がかかってしまった。作中出てくる言葉に「記憶の虫干し」というものがあった。なるほどと頷く。70歳を超えた伊佐夫の心中一人語りは記憶の中で過去がゆらりと不意に訪れてはまた今の時を行く。はたして妻は事故死であったのか。農作業と閉塞的集落と奔放な女と。土の匂いと稲の穂、草いきれ。何もかもが綯い交ぜにして夫婦は折り合ってきたのか。日本のそこここにあった集落が読み取れる。下巻へ。2017/08/27

のぶ

65
まだ上巻を読む限りだが、この物語は伊佐夫という中心になっている人物が存在するが、本当の主役は「土」ではないかと思った。奈良の棚田で稲を植え、生き物と共存し、それぞれの季節感が描かれて、神に感謝する毎日。昔、事故で亡くした伴侶、昭代の想い出が挿入され、いろんなエピソードに紡がれて話は進行する。会話文の全くない三人称の文体が、全体に独特の雰囲気を与えている。この先、どんな方向に進むのか全く想像がつかない。感想は下巻で。2017/01/16

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