出版社内容情報
二人には理由があった。過去があった。だけど希望もないではなかった。下町の片隅で第二の人生を踏み出した芭子と優香。可笑しくて切ない新シリーズ。
内容説明
ご近所の噂話にビクリとし、警官の姿を見てはドキリとする。ワケあって下町は谷中で新生活を始めた芭子と綾香。二人に降りかかる霧はいつの日か晴れるのだろうか。熱烈な支持を集めた新シリーズ、単行本でいよいよ登場。
著者等紹介
乃南アサ[ノナミアサ]
1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年、『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作に選ばれる。’96(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinji Hyodo
92
数年前にテレビドラマを見て読んだ気になっていた。これまでに読んだ乃南さんの本の中では割と安心して読めたかな…犯した罪は違えども共にムショ帰りの芭子と綾香。二人にとって娑婆の生活は決して安穏なものではなく、出来るだけ身を細めて暮らしたい芭子に対して何かにつけ励まし勇気づける綾香の存在が良い。例の巡査もちょこちょこ登場して空気読めないお節介焼くし(^^;;予約する人がいないのをいい事に三カ月借りっぱなしでやっと読んだ本…続きが気になる(^^;;2016/06/30
みっこ
74
【祝!1000冊目】前科を持つ二人の女性が、刑期終了後新しい生活に踏み出す話。過去が露呈しないよう縮こまって生きる芭子と、アグレッシブで明るい綾さんは対照的。芭子にはちょっとイライラ。家族も冷たいけど、散々迷惑をかけておいて、分籍を拒否する権利なんてあるの?と思ってしまった。いつも元気で順調に見える綾香が実は…のシーンではぐっときました。弟からの手紙も、冷淡さの中にある優しさが見えて泣けました。警官の高木くんはちょっと苦手。進展するのかな?読んでいるうちに自然と二人を応援したくなる一冊。続編が楽しみ。2018/03/20
あかは
60
前科持ち二人組の一作目。どこかほのぼの感がただようなぁ、と思っていたら、最後で現実見せられました。ハコの気持ち考えたらきゅーっと締め付けられるようになったけど、逆にハコの家族もそうなんだろう。綾さんも頑張ってる。泣き言は見せないで笑って見せる綾さんはスゴイ。でも、それも、夢があるからだよね。叶えてほしいな。二作目は読んでしまったので、ハコが何をやり始めるかはしっているけれど、あの警察官とはどうなるのか、とか気になります。2016/11/24
も
60
乃南アサさん初読み。以前ドラマで何度か見たことがあったので、綾さんと芭子さんの姿がドどうしてもラマキャストのおふたりになってしまいました。前科があることを隠しながらひっそりと慎ましく生きるふたりの会話がとてもテンポよくすっと読めてしまうのですが、楽しそうに会話している中にもやはり過去を思い出したり、家族との関係、現在の仕事、将来への不安など沢山の悩みを抱えて生きるふたりの姿が描かれていて時折目頭が熱くなりました。続編も読みます!2015/09/19
ちゃんみー
54
薬丸岳『友罪』のレビューを見てくれたKENTママさんが、それなら同じようなお話があるよって教えてくれた作品です。『友罪』のような重さもなく、また犯した罪がまぁ納得できない事もないので、考え込む事もなく読了。罪を犯すことは人生台無しするだけでなく、家族含めまわりの人も巻き込んでしまうという事は悲しいことですね。この二人には幸せになってもらいたいものです。物語に関係ないけど、ひょっとしたら自分だって車で人をはねてしまうことだってありうるわけで、それで刑務所行きになることだってあるわけで。あー恐い恐い。2013/09/18




