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消費税―政と官との「十年戦争」

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103345718
  • NDC分類 345.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

十%への引き上げに向け進む消費税増税。小泉政権から今日まで、政変に晒されつつも潰えなかったのはなぜか。綿密な取材で検証する。

歴史的改革のプロセスは、こうして進んでいった。緊迫のインサイド・ドキュメント。十%への引き上げへと、実行段階に向けて進む消費税増税。小泉政権から今日まで、幾度もの政変に晒され、リーマン・ショックや東日本大震災などで火が消えかけたものの、潰えなかったのはなぜなのか? 繰り返される権力闘争、リアリストたちの執念、財務官僚たちの思惑……、その舞台裏の攻防を、綿密な取材で検証する。

内容説明

容赦ない権力闘争、リアリストたちの執念、財務官僚の思惑…、増税までの「死屍累々」の舞台裏を迫った政界ドキュメント!

目次

第1章 「俺は上げない」小泉純一郎の直感
第2章 福田康夫と麻生太郎の「静かなる転換」
第3章 与謝野馨の深慮遠謀「附則第104条」
第4章 菅直人の蛮勇と3・11後の「成案」
第5章 「どじょう宰相」野田佳彦の不退転
第6章 谷垣禎一「近いうち解散」の結末

著者等紹介

清水真人[シミズマサト]
1964年、京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部(首相官邸、自民党、公明党、外務省などを担当)、経済部(大蔵省などを担当)、ジュネーブ支局長を経て、2004年より経済解説部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yokmin

5
ボブ・ウッドワード「政治の代償」と比較しながら読んでみた。意外なことに、先入感とは異なり、政治の貧困度は日・米間であまり差がないような感じを受けた。日本の政治もまんざら捨てたものでもない、ということだろうかと自問自答しているところ。2014/07/21

Humbaba

5
例え九分九厘勝てるとわかっている状況でも、もしも負けたら失いものが大きいという場合には勝負に出ることは難しい。まして、勝負に出なくともある程度の利益が得られることが確定している場合には、勝てることが見込めていても勝負に行かないというのもひとつの判断には成り得る。2013/12/29

すのす

3
政と官、というよりは、政の間でのいろいろな駆け引きがメインで、そこに官がすっと入るというイメージ。多様なプレーヤーが、様々な思惑で、立場を変えながらも、一つの問題に向かっていく。そんなダイナミズムを感じた。知られざる裏側を克明に描いた、リアルなドキュメントだった。2014/03/18

koji

3
消費税日記と併読すると、より一層理解が深まります。重複するので、166頁までと「あとがき」だけにしましたが、本書は「ここまで取材していたのか」と感嘆するほど細部がきっちり書き込まれています。自民党側の消費税増税の布石の立役者は谷垣前総裁と与謝野前経済・財政相ですが、特に与謝野前経済・財政相の迫力には鬼気迫るものを感じます。癌に蝕まれながら「中福祉国家」建設へ向けての「最後の炎」を燃やしました。特に附則104条の項は秀逸です。お薦めしたい本です。2013/11/24

plumriver

2
筆者があとがきでも触れていたが、ひとつのテーマを巡る政局を描く際には定点観測が最も効果的な方法だと感じた。官邸、与党、財務省など、大きく分けても複数のプレーヤーがいる中で、その中で各個人がそれぞれの思惑を持って行動するとなれば、構造はいっそう複雑さを増す。原因と結果のみならず、そこに至るプロセスを丁寧に取材し、歴史に残したという点で本書の功績は大きい。2017/06/21

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