出版社内容情報
何が福島原発への対応を妨げたのか。安全規制の問題とは。再稼働の安全性は。原子力安全委員会・元委員長の「日本の原発」への警告!
日本の原発の安全規制は、三〇年前の技術水準に過ぎなかった──。福島原発事故への対応を妨げたものとは何だったのか。根幹となる原子力安全規制はどこに問題があったのか。そして、なし崩し的に進む原発の再稼働は本当に安全なのか──。この国が戦後最大の危機を迎えた一週間、原子力安全委員会・委員長として、総理官邸で事故対応に当たった斑目春樹氏が語る、「日本の原発」への警告!
内容説明
事故当時、総理官邸内では何が起きていたのか。根幹となる原子力安全規制のどこに問題があったのか。そして、なし崩し的に進む再稼働は本当に安全なのか―。この国が戦後最大の危機を迎えた一週間、原子力安全委員長として官邸で事故対応に当たった班目春樹氏が語る「原発の真実」。
目次
第1章 未曾有の非常事態(三月一二日早朝、福島第一原発へ;ベント成功!? ほか)
第2章 官邸機能せず(「インチョウが来ました」;情報がない ほか)
第3章 霞が関の罠に嵌った原子力安全委員会(初の記者会見で;漏れ出した放射性物質量を初めて推計 ほか)
第4章 安全規制は何を誤ったのか?(無責任な緊急提言;世界に取り残された日本の安全規制 ほか)
著者等紹介
班目春樹[マダラメハルキ]
1948年生まれ。東京大学大学院修士課程(産業機械工学)修了後、東京芝浦電気(現東芝)総合研究所に3年間勤務。1975年に東京大学講師(原子力工学)となり、1976年に同助教授、1990年に同教授。この間、1981年から通産省原子力発電技術顧問、2001年からは総合資源エネルギー調査会の委員として原子力安全・保安部会の下の多くの委員会委員・委員長を歴任。2000年頃から原子力関係の学協会規格作成に尽力するとともに、安全規制の在り方を考える会を多く立ち上げる。2010年4月に東京大学を退職し、2012年9月まで原子力安全委員会委員長を務めた
岡本孝司[オカモトコウジ]
1961年生まれ。東京大学大学院工学系研究科原子力工学専門課程修了後、三菱重工業、東京大学助手、助教授を経て、2004年東京大学教授。2005年より2012年まで原子力安全委員会原子炉安全専門審査会審査委員、専門委員。専門は、原子力工学、可視化情報学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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