火山のふもとで

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火山のふもとで

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103328117
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

国立図書館設計コンペと若き建築家の密やかな恋を軽井沢の山荘に流れる幾層もの時間が包みこむ。文芸時評で話題沸騰のデビュー長篇!

大事なことは、聞き逃してしまうほど平凡な言葉で語られる――。注目の大型新人によるデビュー長篇! 「夏の家」では、先生がいちばんの早起きだった――。物語は一九八二年夏、十年ぶりに噴火した浅間山のふもとの山荘ではじまる。国立現代図書館設計コンペの闘いと若き建築家のひそやかな恋を、この家とこの土地に流れた幾層もの時間が包みこむ。各紙文芸時評で話題沸騰、日本の長篇小説の歴史を書きかえる瞠目のデビュー長篇。

内容説明

「夏の家」では、先生がいちばんの早起きだった。―物語は、1982年、およそ10年ぶりに噴火した浅間山のふもとの山荘で始まる。「ぼく」が入所した村井設計事務所は、夏になると、軽井沢の別荘地に事務所機能を移転するのが慣わしだった。所長は、大戦前のアメリカでフランク・ロイド・ライトに師事し、時代に左右されない質実でうつくしい建物を生みだしてきた寡黙な老建築家。秋に控えた「国立現代図書館」設計コンペに向けて、所員たちの仕事は佳境を迎え、その一方、先生の姪と「ぼく」とのひそやかな恋が、ただいちどの夏に刻まれてゆく―。小説を読むよろこびがひとつひとつのディテールに満ちあふれた、類まれなデビュー長篇。

著者等紹介

松家仁之[マツイエマサシ]
1958年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て、2012年6月、長篇小説『火山のふもとで』を「新潮」に発表。デビュー作とは思えないスケールと完成度、奥深い世界観が各紙文芸時評等で大きな話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

211
丁寧で優しく柔らかい。建築設計者たちの・・否、先生の纏う空気の中に『ぼく』に同化した私がいた。今頃の読書だが、ちょっと参りました感。これがデビュー作とは・・建物の事、設計の事など門外漢ではあるが、いいんだ。この作品の空気、情景描写の余韻にしばらくは浸るとしよう。2017/01/14

ナイスネイチャ

161
図書館本。建築関係の知識があったらもっと面白かったと。「山と暮らす」と表現したらいい?こんなに穏やかに流れると何か自分が高貴な人間になった気分です。2014/09/28

ミカママ

154
はじめから終わりまで静寂に満ちて、ディテールにこだわった物語。聴こえてくるのは、鳥の鳴き声やシューベルトのピアノ曲くらい。一方ビジュアルの方は展開めまぐるしく、紙面を追うのに必死だった。舞台周辺の景色が立ち昇ってくるような。夏の家で供されるお料理の数々も魅力的で。建築家というのは文系の繊細さと理系の怜悧さを備えている、と言ったのは今は亡き森瑶子さんだったかしら。私に言わせると、そこに頑固さとウンチクが加わるわけだけど。読友さんからバトンのように回ってきたこの作品、私は幼馴染の建築家の友人に手渡します。2015/04/19

ケイ

143
軽井沢や浅間山を見た事がないと、話に入り込めないな。知っている景色があれば補強してくれる所を、文面からだけでは想像しにくい。例えば『雪国』のように、その舞台を知らない読み手にでも、それぞれに映像で見せていくような筆力に欠けると思った。人間関係の曖昧さはどこか残酷で薄情で、それは先生に対して抱いた印象と重なる。私にとって美しく流れていたものが断ち切られたのは、麻理子が結婚を口にしたところから。あそこは必要なのかしら。建築で言えば、私はコルビジェよりライト建築が圧倒的に好みなのもあり、前半はすごく良かった。2017/11/22

seacalf

135
評判だけ知っていて長い間寝かせていたけれど、やっぱり満足させてくれた。ひとつひとつの描写は穏やかなのに小説の世界に心地好く捉えられていく。読書の愉しみにひたすら没入するこの幸福感。評判通りに小説を読む喜びを味わえる。これから先、北軽井沢や、ライトやモデルとなった吉村順三、名のある建築家の建物を訪れた時もきっとこの小説が頭をよぎって静かに辺りの空気感を感じようとするに違いない。もっと松家仁之の書く文章を読みたい。そう思わせてくれる読書体験が出来た。夏の家のモデルかもしれないペイネ美術館も訪れてみたくなった。2021/11/23

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