安楽病棟

安楽病棟

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  • サイズ B6判/ページ数 462p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103314097
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

痴呆老人を収容する病棟で、ある「理想」が実験段階に入った―感動の嵐の中で最後に待ちうけるミステリーの衝撃。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

42
精神科の痴呆病棟。現在の特養か。患者のの自己紹介から始まり、看護婦の目線に移る。看護大学を卒業し、いずれ看護婦をまとめるエリートの新任看護婦の優しい眼差し、献身的な介護、そして、オランダの生命終結行為。痴呆は麻薬のようなもの。そういう人たちをケアすることによって私たち自身もケアされる。老人に対する安楽死がその国の財政を救うのだという風潮。綿密に描かれ、考えさせられる文章に、古さは感じられない。どんなふうに老いていくか選べないのは、今も昔も変わらない。ただ、充実した内容にミステリー仕立ては蛇足かと思う。2018/03/14

けい子

28
タイトルがネタバレのような気がするけど大丈夫かな?‥と思いながら、ずっと続く長く重苦しい内容を読み進めましたが、やはり予想通りの終わり方でした‥。その分、精神的な疲労感が物凄い。しかし、お医者さんがこういった作品を書く事に何ら違和感は無いし、今後の日本の未来を考えて何か対策をとってほしい。2019/04/01

くるぶしふくらはぎ

18
1999年発行。とは言え「安楽死」に関する事情は、この頃からあまり変化無い。・・・導入の老人たち一人一人の人生のエピソードが延々続くのかと思いましたが、中盤になり物語がやっと進行。熱意あふれる新人看護婦の痴呆病棟での奮闘記が、またまた続く。そして、エンディングは・・・。なんだかんだで、462ページを惹き付けられて読んでしまいました。老人介護の現場は、この頃よりも、より過酷になっているのでは?2017/09/03

8823s

17
認知症をまだ痴呆と表記していた時期の作品。認知症に至るまでの患者の人生、それぞれの異なる症状、患者に携わるスタッフの日常がかなりリアルに描かれている。20年近く前に書かれているが、介護や医療の現状は変わらず、さらに高齢化しており認知症の問題は切実だ。医療者や家族ではなく、患者自身にとっての安楽とは一体何だろうか?医師の言うこともわかるし、看護師の思いももっともだと思う。自分が老人になったとき、一体どうして欲しいのだろう。2018/01/19

Shimaneko

14
どんなジジババも生まれた時から年寄りだったわけじゃない。そんな当たり前のことを改めて突きつけられた気分。今や10歳20歳の差が昔の100年差くらいに匹敵するというか、世代間の断絶や乖離がもの凄いことになってるからね。脳の寿命と体の寿命とのズレも、ますます広がりつつあるし。高齢者を身近に抱え、かつ自分も坂道を下りつつある身としては、かなりリアルでシュールな問題提起で、ぐったり疲れたけど、読んでみてよかった。2013/06/24

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