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「普天間」交渉秘録

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103266310
  • NDC分類 312.199
  • Cコード C0095

内容説明

膨大な量の日記には、自身と相手の発言内容、そして行動の詳細が記されていた。それはまさに「普天間問題」の真相を繙く第一級資料だった―。防衛事務次官として、アメリカ、沖縄、永田町と対峙してきた著者が、日記をもとに今まで語られることのなかった全経緯を綴る。

目次

第1章 在日米軍再編へ
第2章 「引き延ばし」と「二枚舌」
第3章 十年の時を経て
第4章 防衛庁の悲願
第5章 不実なのは誰なのか
第6章 普天間はどこへ行く

著者等紹介

守屋武昌[モリヤタケマサ]
1944(昭和19)年、宮城県塩竈市生まれ。東北大学法学部卒。71年、防衛庁入庁。装備局航空機課長(FS‐X担当)、長官官房広報課長(カンボジアPKOの広報担当)、防衛局防衛政策課長(阪神淡路大震災対応)などを経て、96年、内閣審議官として普天間問題に係わる。長官官房長、防衛局長を務めた後、2003年、防衛事務次官。07年8月に防衛省を退職した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

7
著者は沖縄の基地問題が、関東移設計画の再現で解決できると考えていたが、この計画は人口の集中する都心から周辺部へ整理・縮小・統合するもので、沖縄でこの計画を再現すると、人口密集地から僻地への移設になる。つまり県外又は国外に移設する考えは端からなく、初めから県内移設ありきで、沖縄から米軍基地を開放する気は国にない。著者を始め、政治家は、沖縄をゆすりたかりの名人と揶揄する。確かにその面はある。しかし沖縄からすれば、県内移設が覆らないからこそ、ゆすりたかるしかなく、国から多くの振興策を引き出すのが沖縄の抵抗なのだ2014/01/17

t_hirosaki(t_hirosaki)

4
折しも先月名護市長に稲嶺進氏が再選されたのを受けて読み始めた。沖縄の二枚舌ひでえな、というのが率直な感想で、北部振興策や北部支部の話を読む限りは金の臭いがプンプンする話ではある。あと外務省マジ伏魔殿。とはいえ、この本一冊ですべて判断を下すのはさすがに一方的なので逆側からの見解も気になるところ。かたっぽに振れた思考を揺り戻そうとしてみるが、さて、どこまで戻せるか2014/02/09

Hiroki Nishizumi

3
夢中で読んだ。沖縄はか弱い子羊ではない、したたかで一筋縄ではいかない交渉相手だったことがよく分かった。改めて何事も両面から見る必要を感じた。2017/12/19

鉄路のほとり

3
元防衛事務次官の回顧録であり、タイトル通り普天間基地移設交渉を中心に展開する。著者が相手にしていたのは、防衛省、外務省、内閣、自民党、米国、そして沖縄という複数のプレイヤーが争う権謀術数の政治の世界。防衛省・内閣と米国の間で握った内容をどう沖縄に受け入れさせるか、という交渉なのであるが、これが凄まじく困難。沖縄は正面切ってのハードバーゲニングでなく(著者に言わせればだが)既に言った内容を平然と翻したり、米国務省や自民党政治家のチャネルを駆使しながら揺さぶりをかけてくる、容易ではない交渉相手だったようだ。2014/12/29

ローズティー

3
沖縄の市長、知事、住人に強い不信感と憤りを覚えます。実に狡猾で、日本の安全保障をもてあそんでいると思う。”沖縄はゆすりたかりの国”と発言した報道は事実かも知れないと思う。2012/09/19

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