殉愛―原節子と小津安二郎

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殉愛―原節子と小津安二郎

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103039341
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ結婚しなかったのか――映画に殉じた小津と、小津に殉じた原節子。『晩春』『東京物語』等を軸に映画史上最も美しい関係を描く。

映画史上もっとも美しく気高い二人の関係を見事に描いた、決定版評伝。「もう一度、小津先生とごいっしょに、精一杯の仕事ができたらと、それだけが、ほんとうの心残りです」映画に殉じ、六〇歳で世を去った名監督。その彼に殉じ、四二歳で銀幕を去った「永遠の処女」。『晩春』『麥秋』『東京物語』…… 名作と所縁の地を丹念に訪ね歩いて紡がれる、世紀のプラトニック・ラブと、その全貌――。

内容説明

映画に殉じ、60歳で世を去った名監督。その彼に殉じ、42歳で銀幕を去った「永遠の処女」。映画史上もっとも美しい関係を描く―。丹念に紡がれる名作誕生秘話と、世紀のプラトニック・ラブの全貌。

目次

プロローグ パリの原節子
第1章 節子の誕生
第2章 紀子の季節―『晩春』(一九四九年)
第3章 忍ぶ恋―『麥秋』(一九五一年)
第4章 永遠の契り―『東京物語』(一九五三年)
第5章 孝子の季節―『東京暮色』(一九五七年)
第6章 秋子の季節―『秋日和』(一九六〇年)
第7章 喪服を着けて―『小早川家の秋』(一九六一年)
エピローグ 円覚寺の小津安二郎

著者等紹介

西村雄一郎[ニシムラユウイチロウ]
ノンフィクション作家、映画・音楽評論家。1951年、佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、『キネマ旬報』パリ駐在員。帰国後、映像ディレクターとしてビデオCM、ビデオクリップを演出。1985年から古湯映画祭(佐賀市富士町)の総合ディレクターを務め、その功績により90年に「佐賀新聞文化奨励賞」受賞。2001年公開映画『いのちの海』(原作・帚木蓬生)で脚本を初執筆(石堂淑朗と共作)。03年にオープンした「映像ミュージアム」(埼玉県川口市)の総合監修を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3939タスタク

13
案外読みにくい本だったと云う感想が相応しいのかもしれない。おそらくは小津監督の作品をちゃんとした形で観た事が無いし、原節子さんに至っては私が物心ついた頃には、既に隠遁生活を送られたいた訳ですから。小津監督が亡くなるのと時を同じくして女優を引退される訳ですが、男女の関係は無かったのかもしれないが精神的に結ばれた二人なのだろう。まさに『殉愛』の言葉がハマるような気がしますね。2012/11/10

Lily ※amazon不買運動中

3
全くの斜め読み。キュレーション本で深みなし。一級資料ではない。2021/06/14

人非人

2
「晩春」に感じた、居心地の悪さのわけが、少し分かった。2016/04/17

おばりん

2
永遠の処女のキャッチフレーズ?と日本人離れした外見が結びつかなくて、実は昔 田中絹代さんと混同していました。ロマンスがある話かと思いきや映画の話題が満載で、ゲオに再度出かけるはめに・ふふ!楽しいご本でした。2015/02/27

まさやん80

2
小津安二郎と原節子の映画との関わりから始まり、小津映画の中での原節子の位置づけ、小津の映画の魅力を語りながら、その断片から二人の関係を推し量る。確かな証拠がないだけに、その推理は著者の独りよがりの部分も無きにしも非ずだが、それでもそうかも知れないと思わせるだけのものはある。もう一度小津映画を見直したくなる。2014/06/21

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