内容説明
遺体の身元はつかめない。盗聴器を仕掛けた犯人も二重スパイも見つけられずにいる。焦るチャーリーをよそに、マスコミは事件を大々的に報道し、英露関係の危機が高まっていた。そんな折、必要以上に接触してくるCIA工作員。アメリカは何を企んでいるのか。孤立無援のチャーリーは一世一代の賭けに出ようとするがその勝算は…。シリーズの行方を大きく暗示する緊迫の最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
30
今回もチャーリーは孤立無援。ロシア連邦保安局、アメリカCIA、マスコミなどから窮地に陥れられる。絶体絶命のピンチかとはらはらさせられるが、持ち前の油断のなさと機知で一気に形勢を逆転させ、逆に彼らを奈落の底に突き落とす。この快感は、一度味わったら忘れられません。と、いうことで、次は、シリーズ最新作『顔をなくした男』。えっ? なんだって? チャーリーが引退? ナターリヤとサーシャとはどうなるの? 気になる。早く読まねば・・・・・2012/05/27
ぽてちゅう
18
電話ボックスに入ったら周囲に目を走らせろ。小銭を忘れるな。公衆電話利用のマナー👆ロシア国内でも、英大使館内でもマーヴェリックに徹する、チャーリー。八面六臂の働きだが、身内に裏切者を抱え、ロシア側に弄ばれ、全世界のマスコミに晒され、窮地に陥り命を狙われるチャーリー。最後の最後に事件の真相。さすが!というスケールの諜報戦が解き明かされチャーリー面目躍如‼しかし、敵の追跡を恐れ「一生」身を隠すよう上司に求められ…。チャーリー引退?解決できていない最大・最愛の問題、ロシアに残るナターリアとサーシャはどうなるの?2022/08/10
tom
13
巻末直前になって、怒涛の展開。これはいつものパターンです。それまでは、どこにたどり着くのかもわからないような、ぼんやりとした展開。少々疲れた。巻末直前になって、ようやく目が覚めたという状況。次回以降で、マフィンとナターリアの同居の道筋が見えてくるのだろう。ようやく、このシリーズも終わりに近づいてきた。2015/12/13
わたなべよしお
9
再読。チャーリーがロシアに行くことになった片腕の男の事件だけど、最終盤まで全く進展しないんだよなぁ。普通なら、どうなっているの?と思うところだけど、それでもグイグイ読者を引っ張って行く。凄いな、と思います。2014/12/07
ボブ
6
シリーズ14?目でも、どんでん返し!流石ですね、面白かったです、顔、魂と後2作、楽しみです。2022/08/11