新潮文庫
裁きの鐘は〈下〉―クリフトン年代記〈第3部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102161388
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

突然の死と、友情と兄妹愛への裏切り。愛する息子は国際的犯罪の渦中の人となり……秘められた真実が悲劇を招く、シリーズ第3部。

ハリーとエマを恨む者たちはバリントン海運の凋落と総選挙に挑むジャイルズの敗北を企図する。一方、校則やぶりの常習犯であったセバスティアンは志望校への推薦を得るべく改心したかに見えたが、知らぬうちに国際的犯罪の渦中の人となってしまった。息子を救いたい一心で、警察の支援のもと、ハリーは遠くブエノスアイレスを目指すが……秘められた真実が、新たな悲劇を招く!

内容説明

ハリーとエマを恨む者たちはバリントン海運の凋落と総選挙に挑むジャイルズの敗北を企図する。一方、校則やぶりの常習犯であったセバスティアンは志望校への推薦を得るべく改心したかに見えたが、知らぬうちに国際的犯罪の渦中の人となってしまった。息子を救いたい一心で、政府の要請のもと、ハリーは遠くブエノスアイレスを目指すが…秘められた真実が、新たな悲劇を招く!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

315
ここでは、もうすっかりセバスチャンが主人公の座に収まっている。第3部は戦争が終結するとともに、世代交代がなされる巻なのだろう。展開はというと、相も変わらず新しい敵役と空間の拡張によってプロットが増幅される。もっとも、物語の舞台が一旦はブエノスアイレスに移るものの、エキゾティシズムを伴って描かれるわけではない。単に空間的な隔たりという以上の意味を持っていたわけではない。そして、この巻の終結部でもまたセバスチャン危うしといったサスペンスで終わり、次巻に進ませようという魂胆である。2023/06/13

アッシュ姉

56
下巻はセバスティアンが主役だが、一族以外のパートが多かったので、ちょっと残念。その部分だけ別の短編にしても楽しめる面白さなのだが、こいつの話はもういいから、エマやジェシカの目線も聞かせて欲しかった。女性陣は相変わらず魅力的(あの方を除いて)。ジャイルズの選挙陣営スタッフのミス・パリッシュや、ロンドンのホテル経営者のミセス・ティベットなど、脇役にいたるまで素晴らしい。男性陣はちょっと負けてる。ジャイルズは盛り返してきたが、ハリーは影が薄くなってきた。セブもねぇ…。それにしてもまた何ちゅうところで終わるの?!2015/05/26

財布にジャック

49
またもや続きが気になる読者泣かせの終わり方でした。7部まであるということは、まだ半分にもみたないというのに、数々のドラマが繰り広げられて飽きることなく読み続けることの出来る安定した内容に、つくづくジェフリー・アーチャーの凄さを実感させられました。この巻ではセブが主役でしたが、セブの運命が作者の手に握られている波乱だらけのドキドキの1冊でした。一日も早く4部が読みたいです。2014/05/07

どんぐり

42
セバスティアン・クリフトン(1955-1957年)、ハリー・クリフトン(1957年)、セバスティアン・クリフトン(1957年)。この下巻で、セバスティアンが国際的犯罪に巻き込まれ、一気に話が転調する。何なんだ、この新たな展開は。最後の2行はちょっとやりすぎだな。2014/11/08

にいにい

41
セバスティアンがメインの物語が始まった。もうすぐ最終回かと思っていたら、解説によると第7部まで書かれる予定らしい。読み終わるのは5年先か?でも、ワクワクしながら待とう。今回新たに凄い悪役登場。セブの素行が招いたものだが、家族やセブの命まで狙われる。フィッシャーも小悪党で登場し続けるが目ではない。マルティネス親子がどこで反省するのかな?第4部早く手に入れたいなぁ~。2014/06/06

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