内容説明
まり子は美脚を誇るサーカスの花形スター。彼女は、三人の男性に等分に恋をした。ふわふわと甘い綿菓子のような恋を。ところが、恋の魔法は突然解かれてしまう。まり子が妊娠したために。恋は身を軽くするものなのに、どうして生命は身を重くするのだろう。まり子は憂鬱になった。いつまでも恋をしていたい。だけど、どうすればいいの?恋の向こうにある日常の重さ…甘く残酷な恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
19
言う程知ってる訳じゃ無いけど、読んでて江國香織さんと同じ匂いのする作家さんの様に感じたな。美しく独身時代に3人の男性を虜にしたまり子。恋にルーズで無頓着、それでいて貪欲。 妊娠を機に3人の中から、1人を選び結婚。パンプスの踵を持ち上げ浮かび上がらせた「恋」から子供を産み、浮いた身体の足を地につけ、ナイフで足を刺されるかの様な痛みに耐える「日常」へ。 掴みどころの無い不思議なお姫様、まり子の物語。 感想がムズイわ。2021/12/02
あつひめ
14
鏡よ鏡・・・世界で一番美しいのは誰?魔法にかかっているときの幸福感。いつまでもこの魔法が消えなければいいのに・・・と思う反面、王子様にキスをされて目覚めると幸せな世界に包まれていつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ・・・と偽りのない幸せが待っているかもしれない・・・と心の中がいつも少女時代のまま、でも・・・耳年増のように心はくすんだ色をしている。野中さんの言葉の操り方がとても美しく切なく・・・不思議な世界の物語だけど嫌じゃない。読みながら溶け込んでしまう感じがたまらない。犬にタマ・・・かわいい。2010/03/05
冬見
10
恋を恋のまま永久保存できない悲しみ。2016/08/01
チェス
9
ふわふわと現実味が無いような感じ。かといって犬を飼う飼わない云々の箇所はやたらリアルだったりして。なかなか面白かったです。図書館本。2019/05/21
神尾@図書館でバイト中
8
「あなたのパパは恋なの」。人間は永久には幼いままでいられない。栄養と時間とを食べて体はどんどん大きくなるし、知りたくないことだって知ってしまう。まり子はたとえこどもを身籠ったとしても、少女のままなのかもしれない。だから足は痛む。おとなのおんなになることの重みに悲鳴を上げるように。はじまりのサーカスの場面が素敵だったなあ。2013/11/07




