新潮文庫<br> 心の深みへ―「うつ社会」脱出のために

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新潮文庫
心の深みへ―「うつ社会」脱出のために

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101252315
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

こころを生涯のテーマに据えた心理学者とジャーナリストが、生と死をみつめて議論を深めた珠玉の対談集。いまこそ読みたい一冊。

二十世紀における科学の進歩と物質的豊かさの広がりは、果たして私たちを本当の意味でしあわせにしたのか? 生と性の問題、死と死後の世界、信仰、たましいの存在……心理学者にして心理療法家であった河合隼雄氏が生前、ノンフィクション作家の柳田邦男氏と縦横無尽の議論を繰り広げ、心の問題をとことん掘り下げた珠玉の対談集。昏迷をきわめる現代だからこそ、胸に沁みる一冊。

内容説明

二十世紀における科学の進歩と物質的豊かさの広がりは、果たして私たちを本当の意味でしあわせにしたのか?生と性の問題、死と死後の世界、信仰、たましいの存在…心理学者にして心理療法家であった河合隼雄氏が生前、ノンフィクション作家の柳田邦男氏と縦越無尽の議論を繰り広げ、心の問題をとことん掘り下げた珠玉の対談集。昏迷をきわめる現代だからこそ、胸に沁みる一冊。

目次

第1話 はじめて門をたたく
第2話 何が人を幸福にするかを描く
第3話 生きにくい子どもの深層を探る
第4話 人が死ぬときに迫る
第5話 息子の死を見つめて語る
第6話 心の環境問題に取り組む
第7話 直面している生き方の問題を語りあう

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928‐2007。兵庫県生れ。臨床心理学者、京都大学名誉教授。京都大学理学部数学科卒業後、アメリカ留学を経て、スイスのユング研究所で日本人初のユング派分析家の資格を取得、ユング心理学の日本の第一人者となった。谷川俊太郎、村上春樹、佐渡裕など、作家・音楽家とも深い交流を持ち、幅広く活躍した。2007(平成19)年7月19日没

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936(昭和11)年、栃木県生れ。’95(平成7)年『犠牲―わが息子・脳死の11日』とノンフィクション界への貢献が高く評価され菊池寛賞を受賞。生と死、言葉と心の危機、メディアなど幅広いテーマに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネギっ子gen

60
<「心の問題」専門家と「真実の問題」の作家が20年かけて深めた「生き方の問題」!>と帯で謳う。見事な惹句。「第4話 人が死ぬときに迫る」がイイ。『死の瞬間』で有名なキューブラー=ロス本人が死に臨み「自分の仕事を意味のないこととして否定し、孤独の悲惨な状況にある」とする外国の報道を受けて、「これをどう考えるべきか」対談したもの。もとは、「文芸春秋」1998年5月号に掲載。あのユングでさえ、死を間近にして「自分のしたことは誤りに満ちていた」と友人への手紙に書いたのだから、ロス博士だって、捨てぜりふ的なことも⇒2019/11/22

イプシロン

34
科学偏重主義だった20世紀に人間はなにを得て、なにを失ってきたのか? とても大切なものを喪失してきたのではないか? こころ、宇宙規模の無意識な慈悲、智慧、たましい。生と死を見つめるのではなく、死の先――死後の世界――を感得することによって、生でもなく死でもない生があることに気づくという河合さんの思想は仏法の「空(くう)」そのものである。実に得ること、再確認できることの多い豊穣な読書だった。21世紀をこころの時代と開くか、地球人類の絶滅かを決めるのは自分なのだという、「当事者意識」をもって読んで欲しい一冊。2016/09/14

うりぼう

32
1986年から2002年まで、7回の対談をまとめたもの。その間に日本は、どんどん心の深みに嵌っていくように感じる。最初の対談では、イデオロギーからコスモロジーへ、死の問題への取り組みと課題が明確あった。柳田さんは、息子さんの死を契機に頭での理解が、体で判るようになり、河合先生に語る。先生は「そうそう」と同意する。まるでカウンセリングのよう。死と再生、大きな痛手を乗り越えた先のには、一人ひとりの物語がある。その真実を疑わない、キューブラー・ロスはすごい。その共有される文化を体現する絵本が、今一度見直される。2013/03/13

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

30
1986~2002年の間に行われた7回の対話をまとめたもの。2002年初出、2013年文庫化。本当に久しぶりに、河合隼雄のことばに接した。「河合を読んで、ユングを知ったつもりになるな」とか「ユングはオカルト」と嗤う声もあるが、それで捨て去ってしまうには、あまりにもったいない。生の一回性に着目し、幸福とはどういうことかを、厳しく、かつ温かく追求している。個別を深く追求すると、普遍に至るというのが私の読後感であって、「足下を掘れ、そこに泉あり」ということばを思い起こさせるものであった。2016/09/28

イプシロン

29
(三読目)20年以上前に、現在問題になっていることをほぼほぼ見抜いて提示していたというところが凄い。21世紀は「心の時代」になる、と。だが、今だそのことに気づいている人は少ないのだろう。そしてまた残念ながら、本書には21世紀の問題を解決できる適切な糸口を提示していないところであろう。2022/03/24

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