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新潮文庫
さくら伝説〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101154343
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

22年前、奈良・仏隆寺の「揚巻桜」と呼ばれる千年桜の下で出会って結婚した杜夫と響子。54歳のいま、大学教授兼演劇評論家として社会的順風のなかにある杜夫は、テレビ局で見かけた24歳の亜矢に強く魅かれる。その若い肢体に溺れて逢瀬を重ねていたある日、杜夫は心臓発作で病院に運ばれ臨死体験をする。それは、沖縄生まれの“神女”亜矢の催眠術が見せてくれる不思議な光景だった。

著者等紹介

なかにし礼[ナカニシレイ]
1938(昭和13)年、中国黒龍江省牡丹江市生れ。立教大学文学部仏文科卒業。シャンソンの訳詩家を経て、作詞家に。「石狩挽歌」「時には娼婦のように」他多くのヒット曲を生み「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北酒場」で日本レコード大賞を3回受賞。他にも同作詩賞2回、ゴールデンアロー賞、日本作詩大賞など受賞歴多数。クラシック界にも活動の場を広げ、オペラ「ワカヒメ」「静と義経」、オラトリオ「ヤマトタケル」、世界劇「眠り王」「源氏物語」などの作品がある。’98(平成10)年、『兄弟』を発表して小説家に。2000年、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヒラP@ehon.gohon

12
なかにし礼は、本当に自己追求というか自分探しの作家だと思います。 自己の心臓疾患、生い立ちを背景にして、背徳とも淫乱とも紙一重の作品を書き上げてしまいました。 臨死体験も実体験されたのでしょうか、生死をさ迷うときに思い描くのは、エロスとカオスということならば、多少醜悪な描写も許さざるを得ないような気がしました。 自分自身の生い立ちを攻め続けながら、ラストシーンは耽美です。2020/01/03

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