内容説明
舞台は戦後復興期の大阪・池田市。復員してパン工場を始めた岩田春男と照子の夫婦には、春子、夏子、秋子、冬子の四人の子供がいる。妻の照子は人一倍負けず嫌いな性格だが、彼女のアイディアで始めたテレビ喫茶が大当たり。四姉妹もすくすく育ち、長女の春子はフィギュア・スケートで見る間に才能を発揮する。夢を抱いて奮闘する一家の姿を描く、涙と笑いと感動の「国民的ホームコメディー」。
著者等紹介
なかにし礼[ナカニシレイ]
1938(昭和13)年、中国黒龍江省牡丹江市生れ。立教大学文学部仏文科卒業。シャンソンの訳詩家を経て、作詞家に。「石狩挽歌」「時には娼婦のように」他多くのヒット曲を生み「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北酒場」で日本レコード大賞を3回受賞。他にも同作詩賞2回、ゴールデンアロー賞、日本作詩大賞など受賞歴多数。’98(平成10)年、『兄弟』を発表して小説家に。2000年、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
46
面白かったです。古き懐かしき昭和の香りがしました。照子さんの前向きな行動力には元気をもらえます。2022/07/20
ちげー
18
身近な隣の池田市の話。 朝ドラになったんだったかな? 懐かしい昭和の香りのするお話でした。2020/07/30
た〜
13
【発掘再読】割れ鍋に綴じ蓋ってこういう夫婦のことを言うのでしょうか。豪快にして順風満帆な滑り出し2013/08/04
akiko
8
元気がでてくる話。照子さんのどんどん進んでいく様子に、どんな困難乗り越えていけそうな気がしてくる。ピンチの時は春男さんがいる!この先も楽しみ。2019/05/15
ゆかこ
8
石原さとみ主演の朝ドラ「てるてる家族」の原作。ドラマ大好きだったので読みました。中下巻も楽しみ。やっぱり照子さんいいキャラだ。2014/01/01