出版社内容情報
アラスカでのキング・サーモンとの壮烈な闘いをふりだしに、世界各地の海と川と湖に糸を垂れる世界釣り歩き。カラー写真多数収録。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
203
ある時はアラスカの辺境でキングサーモンを釣り、またある時にはスウェーデンの大自然の中でパイク釣りに明け暮れ、はたまたアイスランドの辺境でも。これぞまさしく王侯貴顕の楽しみか、はたまた暇人の日々なのか…。いずれにしても羨ましい限りだ。少なくても本を読んでいる限りは。ただ、その実態はというと、アラスカでは、バラック同然の小屋に寝起きし、雪解け水に14時間も身を晒しながらたった1度のヒットもなく、ということでもあるのだけれど。もっとも、スウェーデンではABUの豪華な別荘での魚釣り三昧だったりもするのだが。2015/03/16
もとむ
42
初の開高健。本書はカメラマンの秋元啓一氏との二人による、アラスカ〜日本間の色々な国での釣り道中記。僕は釣りはやらないけど、ここ数年憧れはずっとあって、こういう現場の臨場感が伝わる一冊は大好きです。秋元さんによる魚達や景色等の写真もすごくイイ。ただ開高さんは釣った魚は逃がす方で、「釣り上げるまでは白熱するけど、釣ってしまえば妙に力を失う」らしい。個人的には食べるところまで読みたかったけど…まあ人それぞれなので🐟タイやフランスやエジプト等、様々な国での文化にも触れ、『深夜特急・釣り版』といったところか。2026/04/29
AICHAN
42
再読。開高健が、アラスカでキングサーモンを、スウェーデンでパイクを、アイスランドで大西洋サケを、西ドイツでブラウン・トラウトを、ナイジェリアで…というように世界各地で魚を釣った紀行文。西ドイツで…と出たように昔々の著作。日本がちょうど公害問題で大騒ぎしていたころのものだ。図書館に寄贈。2022/08/02
奥澤啓
28
『私の釣魚大全』にはじまり『オーパ!』シリーズへと展開していく開高健の釣魚エッセイのなかの白眉。ルアーフィッシングとキャッチ・アンド・リリースはこの本で広く知られるようになった。スウェーデンの釣具メーカーABU社のルアータックルをこの本で知り、憧れた人は私だけではあるまい。『オーパ!』以降の何人ものチームを組んでの大旅行ではなく、終生の友となるカメラマンの秋元啓一氏との同行二人の道行きといった趣が私は好きだ。写真は文庫だが、元のA4版は本として見事であり、古書で人気がある。復刻できないものだろうか・・・2014/10/12
nina
20
アラスカのキングサーモン村から始まってスウェーデン、アイスランド、西ドイツと北をまわってナイジェリア、フランス、ギリシャ、エジプト、タイ、そして最後に福島と新潟の県境の銀山湖…片手に酒瓶、もう一方に釣竿の、めくるめく釣り行脚世界周遊の旅。酒と竿ときたらやっぱり女、なのだろうか、釣り好きオヤジの例に漏れずお得意の下ネタ連続投下には吹き出してしまうが、その裏で釣ることへの飽くなき欲求が強いる長時間に及ぶ神経の緊張とその疲労はいかばかりかと思いやられる。釣りは己との戦いなのだ。セーヌの雑魚釣りのくだりはウケた。2013/12/06




