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新潮文庫
大阪づくし 私の産声―山崎豊子自作を語る 人生編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101104508
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

山崎文学を育んだ水と商いの街、大阪。デビュー作『暖簾』から出世作『白い巨塔』『華麗なる一族』まで…多くの作品は、その歴史と文化なしには存在し得なかった。ベストセラー作家が愛して止まない街と人を、やわらかな上方言葉を交えて綴る珠玉のエッセイ集。敬愛する石川達三、松本清張両氏との白熱した小説論議も収録。

目次

第1章 あの人やつしやなあ―大阪あれこれ(大阪づくし;小説のなかの大阪弁;小遣帳 ほか)
第2章 半年勉強、半年執筆―私の小説信条(植林小説;取材方法と小説作法;不在のデスク ほか)
第3章 忘れえぬ人々(出獄;越えられぬ壁―追悼・石川達三;リュックサック―追悼・井上靖 ほか)

著者等紹介

山崎豊子[ヤマサキトヨコ]
1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、’57(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。著作はすべてベストセラーとなる。’91(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねね

11
第一章はまさに大阪ならではのエッセイ集。もはや失われた風習や、大阪の心根(懐の深さと同居する抜け目ない政治眼)が鋭く楽しく描かれている。第二章は小説の書き方。飽くなき探求心がひしひしと感じられる。「それは『小説』の書き方なのか?」と思う程、各方面に物凄い(ある意味えげつない)取材方法。松本清張との対談がおもしろかった。本格小説とは斯く在るべしと思わせられた。第三章は恩人達に纏わる心情など。老いの中で綴られた言葉が迫る。未読の山崎先生の本が読みたくなった。後半ほど迫力が増してくる2014/06/10

BebeCherie

4
It was meaningful to read her thoughts behind her works. It's sad she already passed away and we can't read more of her works anymore.2016/09/24

OMO

3
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2024/04/04

maisy

3
既読の作品への理解が深まりました。命尽きるまで、執筆し続けてほしいという編集者さんの言葉が、本当の事になったのですね。もっと書き続けてほしかった、素晴らしい作家です。2015/06/07

フジエ

3
更衣などの船場の話、体験者のギラリとした一言などの取材の仕方、が印象に残り、改めて、著者の本を読んでみようと思ったのでした。2012/06/29

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