新潮文庫<br> 夢からの脱走

新潮文庫
夢からの脱走

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784101097060
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴァン

11
 古本で購入した短編集。小松左京の多彩な作風があらわれた作品集である。短い話でも星新一とは違ったニュアンスで楽しめる。小松左京が現実の世界に対する旺盛な好奇心をいかに咀嚼して、ミキサーにかけて作品に結集させていたのだろうかと想像してしまう楽しさに溢れている。2018/09/22

ぶうたん

8
長短取り混ぜた傑作集で、一部は再読だと思うけど面白かった。「召集令状」は藤子不二雄Aの「赤紙きたる」と同じ趣向だけどこれは怖い。昨今の政治情勢では本当になるかも。「三本腕の男」は著者が感じた世界の概観を述べていて論文みたいになっているが、考えが生で出ているようで興味深い。「穴」もSFらしいアイデアと思弁に満ちた短篇で読み応えがある。その他のショートショートも気が利いてるし、やはり著者の作品は今後も読まれていくべきと感じた。2025/10/20

gushwell

8
自炊してiPhoneで再読。12編の短編が収められています。戦争を題材にした「召集令状」「夢からの脱走」は、村上龍の「五分後の世界」と通じるものがあり怖かった。「三本腕の男」は世の中を見通す力に脱帽。そして、タイムパラドックスを扱った「愚行の環」、人工知能に育てられる青年の話「おやじ」、場嵐(フィールド・ストーム)で別世界に来てしまった男女が自分の世界に戻ろうとする「穴」など、どれも小松左京の凄さが伝わって来る。今の世にも十分に通じる話ばかり。2015/08/15

MIKETOM

6
一番刺さったのが『召集令状』1965年頃にはまだ軍隊経験者が社会で普通に生活していた。そして彼らは戦後生まれでのほほんと生きてる若者たちを憎悪するケースもあっただろう。そんな一人の男が狂った頭で願ったことは…。ラストのセリフは「一億玉砕」とかのほうが恐怖は倍増したはず。他には『海底油田』が笑った。掘り当てた油田が重油、軽油、ガソリンと精製された状態で噴き出してくる。???と思うのだがその結末は(笑)本格的なSF作品もあるのだが、小松が書くと蘊蓄と屁理屈で埋め尽くされてしまう。勘弁してください(笑)2019/11/05

hirayama46

5
SFものを中心とした短編集。さすがの小松左京のホームグラウンドだけあって、いずれの短編も切れ味のあるものが揃っております。ものすごい安定感。2016/11/09

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