小学館新書<br> 中村修二の反骨教育論

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小学館新書
中村修二の反骨教育論

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098252305
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

中村流“親だからこそできる教育”の真髄

青色発光ダイオードの開発で「ノーベル物理学賞」を受賞した中村修二の教育論。
幼少期からの親の教育があって今の自分がある、という著者が、学校教育に任せるな!親だからこそできる教育があると説く。2003年刊の単行本『日本の子どもを幸福にする23の提言』に受賞直後の最新メッセージを緊急掲載し、内容も加筆訂正して新装刊。
当時、著者が危機感を抱いていたことが加速している、日本の教育の現状に警鐘を鳴らす。
それとともに、「親だからできる教育がある」「学校教育に任せるな!」「みんな一緒じゃなくていいんだ」と、子どもを持つ親たちすべてにメッセージを贈る。
このままでは日本の子どもは世界で生き残れない!と、海外に出たからこそ見えてきた、危機的な日本の教育現状。そんな中で「日本の子どもの、これからの時代に世界で“生き抜く力”を育てる」には、親はどうすれば良いのか。
自分の体験を基に23の提言を、「親だからこそできる教育」「日本の教育制度批判」「米国の教育システムに学ぶこと」の3章で構成。

【編集担当からのおすすめ情報】
「ノーベル物理学賞」受賞直後にアメリカからいただいた、緊急メッセージを巻頭に掲載しています。十年以上前に警鐘を鳴らしていたことが、なにひとつ改善されていない、むしろ悪い方に加速していることを、本書を読むと改めて実感します。時に厳しい言葉で説いてもいらっしゃいますが、根底には、「落ちこぼれても大丈夫」「みんなと同じでなくていい」「子どもが自分の夢を叶えるために親がしてあげられることは何か?」等、日本の子どもたちへのあたたかい想いが詰まっています。
多くのお父さん、お母さんに読んでいただきたい一冊です。

はじめに

第1章 親だからこそできる教育
1 大自然とのふれあいが創造性を育む
2 勉強とはまず、親が教えるものと心得よ
3 「負けず嫌い」こそ子どもの自立の第一歩
4 子ども社会にはケンカもイジメもつきものだ
5 ほめ上手が子どもの才能を伸ばす
6 子どもの夢と希望を叶える教育を考えよ

第2章 日本の教育制度批判序説
7 エントロピー増大の法則から見た教育
8 「人間の幸福」を教育から考えてみる
9 嫌いな教科の勉強は無理強いするな
10 問題の正解は無数にある
11 理数科離れはどうすれば止められるか
12 職業に貴賤のない時代へ向けて 1
13 職業に貴賤のない時代へ向けて 2

第3章 米国の教育システムに学ぶ
14 貴重な青春時代を浪費させない教育を
15 「洗脳教育」から子どもたちを解き放て
16 教育制度にはリカバリーシステムが必要だ
17 落ちこぼれとアウトローの人生を目指せ
18 日本の教育に最も必要なのは「情報公開」
19 混乱する教育現場からの脱却
20 大学入試制度を全廃せよ
21 人生のテーマ選びは早いほどいい
22 英語が必須の世の中に適応するために
23 教育における危機管理の考え方

内容説明

幼少期からの親の教育があって今の自分がある、という著者が、学校に任せるな!親だからこそできる教育がある、と自身の経験を基に説く、中村流教育論。「みんな一緒じゃなくていい」「“洗脳教育”から子どもたちを解き放て」等、すべての親たちに向けた「日本の子どもの“生き伸びる力”を育てる」23の提言。単行本『日本の子どもを幸福にする23の提言』(2003年刊)に、ノーベル物理学賞受賞後の最新原稿を緊急加筆。今もまったく古びていない、むしろ当時著者が危機感を抱いていたことが加速している、教育の現状に警鐘を鳴らす。

目次

第1章 親だからこそできる教育(大自然とのふれあいが創造性を育む;勉強とはまず、親が教えるものと心得よ;「負けず嫌い」こそ子どもの自立の第一歩 ほか)
第2章 日本の教育制度批判序説(エントロピー増大の法則から見た教育;「人間の幸福」を教育から考えてみる;嫌いな教科の勉強は無理強いするな ほか)
第3章 米国の教育システムに学ぶ(貴重な青春時代を浪費させない教育を;「洗脳教育」から子どもたちを解き放て;教育制度にはリカバリーシステムが必要だ ほか)

著者等紹介

中村修二[ナカムラシュウジ]
1954年愛媛県生まれ。徳島大学工学部電子工学科卒業後、同大学院で修士号を所得。大学院1年のとき結婚し、3女の父。79年に日亜化学工業株式会社入社。93年12月、20世紀中には不可能といわれていた高輝度青色LEDの実用製品化に成功。95年青色半導体レーザーの室温発光に成功。99年、日亜化学工業退社。2000年2月より米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料物性工学部教授。工学博士。2014年ノーベル物理学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

24
大学院生とはいえ学生の身分で結婚するのは、とても勇気が必要だった(40頁)。しかも、でき婚とのこと(39頁)。でも、ノーベル物理学賞だから結果、全くO.K.だ。自分の人生です。どう生きるかはその人間の自由。生まれながらの性格も人それぞれです。どちらがいいとか悪いとか一概には言えません(58頁)。文科省や教委、校長やPTAなど、しがらみが先生を縛り、自由な行動をさせないようになっています。勇気を持って自分の信念を貫き通す先生も少な過ぎる(88頁)。気骨なくしてノーベルの栄誉はないと思う。 2015/01/01

ちくわん

7
2014年12月の本。暗記、世襲、ウルトラクイズなど嫌いなことは、ハッキリ嫌いとおっしゃる、アメリカナイズされた方。地方の企業から青色ダイオードで大逆転のノーベル物理学賞。裁判を乗り越え、アメリカの大学教授となった絶対的な成功者だからの語り。よって、そのまま鵜呑みにしては危険すぎ。現実には日本にいながら、あたかも外から日本を冷静に観るしか庶民にはできない。まぁ、仕方がないとは思うが。2019/09/07

ケニオミ

7
最近ノーベル賞を受賞した中村修二先生の(反骨)教育論ということでつい手を伸ばしてしまいました。本書を読んで、中村先生が日本の教育制度に反対しており、既得権にしがみついている文部科学省の役人を嫌っていることがよく分かりました。特に大学入試を平凡な人間をつくるだけのウルトラクイズと揶揄しています。既得権については同感です。欧米の著名大学の日本進出を認めず、進出した場合は各種学校扱いすることから十分分かります。(自分達の母校東大を守るためですね。)時々独断と思う箇所もありましたが、耳を傾ける意見だと思います。2015/01/07

須藤大輝

6
2015年のベスト本1冊目!2003年出版の同著に改編、加筆。10年経っても、日本の教育は変わっていない。章立ては「親だからこその教育」「日本の教育批判」「米国に学べ」とシンプルながら、21世紀を生き延びることのできる子どもを育てるための力強いメッセージが詰め込まれている。2015/01/14

ありい

0
こどもたちが興味のあることを学び、生きていける社会にしよう。そのためならケンカやいじめ、競争の敗北を糧にできるよう、大人は長い目でこどもと水平目線になろう。好奇心や可能性を引き出すには、こどもの「なぜ」を誘う教育が大切だ。そして、こどもの将来を考えて、日本の大学入試を撤廃し、好きなことを最大限に引き出せる進路支援が必要だ。好きなことで生きていくには並々ならぬ努力が必要だ。そのために、深淵な専門知識に加え、経済、政治、法律、医療福祉といった周辺知識を学び、リスク管理とものづくり・大量生産の委託が求められる。2016/05/09

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