出版社内容情報
「ジョン・カーター」シリーズ堂々の完結編
一年間のタイム・ロックがかかった女神イサスの太陽殿なる牢獄に閉じ込められたデジャー・ソリスを救出するためにカーターの戦いはつづく。物語の舞台は火星の南極に近いイサスの太陽殿から赤道直下の密林の国ケオールへ、さらには北極をとりまく黄色人種の国へと移る。われらの超人的な主人公はこの第三巻にいたって子午線ぞいに火星を縦断するのだ。その行動のスケールは前二作を遙かに上まわる。ケオールに生息する牛ほどの大きさのスズメバチ、極地帯の雪原に住む巨大な複眼をもつ猛獣、怪異な火星生物が読者を驚かす。バローズの想像力は詩と科学をあざなうようにして物語を押し進めていく。クリスタルの迷宮の彼方にデジャー・ソリスが朦朧と現われるくだりは〈火星シリーズ〉中もっとも美しいシーンだ。
果して火星に平和は訪れるのか? 「ジョン・カーター」シリーズ、感動の完結編!
エドガー・ライス・ バローズ[エドガーライス バローズ]
著・文・その他
小笠原 豊樹[オガサワラ トヨキ]
著・文・その他
内容説明
デジャー・ソリスを拉致した悪辣な敵を追ってカーターの戦いは続く。火星の南極から赤道直下の密林国ケオールへ、さらには極寒の北極に住む黄色人の国へ。カーターは子午線沿いに火星を縦断する。猛毒を持つ巨大なスズメバチ、雪原の腐肉の洞窟に住み、六本の手足を持つ巨獣アプト。そして、雪と氷のただなかに浮かぶ、ガラスのドームに覆われた温室国家、強力な磁力を秘めた聳え立つ円柱。バローズの想像力は詩と科学をあざなうように物語を押し進めていく。はたして火星に平和は訪れるのか。ここに、「ジョン・カーター」シリーズは感動の大団円を迎える。
著者等紹介
バローズ,エドガー・ライス[バローズ,エドガーライス][Burroughs,E.R.]
1875年シカゴ生まれ。パルプ・マガジンに発表した空想的異郷冒険小説で人気を集める。金星や月、地底やアメリカ西部を舞台にした数多くの作品を書いた。1950年没
小笠原豊樹[オガサワラトヨキ]
1932年生まれ。翻訳家・詩人(岩田宏)。英語・フランス語・ロシア語を自在に操る名翻訳者として名高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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