小学館文庫<br> 愛される資格

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小学館文庫
愛される資格

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094064667
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

平凡な男が思いついたある復讐とは――

大手文具メーカー「あねちけ」に勤める平凡なサラリーマン・富岡兼吾。彼は普段から自分に厳しい上司の下永に不満を持っていた。
ある日、酒に酔った下永を家まで送ることになった兼吾は、下永の妻・秀子と出会う。そのとき、兼吾の心にある復讐の企みが芽生えたのだった――。

過激で大胆かつ繊細な性描写と心理描写が導く衝撃の結末。
単行本発売時、「樋口毅宏の最高傑作」と評された長編小説が待望の文庫化!

内容説明

大手文具メーカー「あねちけ」に勤めるうだつが上がらないサラリーマン・富岡兼吾は、日頃から自分に厳しい絵に描いたような体育会系上司・下永良一に不満を抱いていた。ある日、珍しく下永から酒に誘われた兼吾は、酔った上司を家まで送る羽目に。しかし、兼吾はそこで憎き敵の妻とはとても思えない美しい女性、秀子と出逢ってしまう。「上司の妻を寝取ってやる!」兼吾の心に芽生えた復讐というにはあまりにも突飛な企み。その企みを実行に移す時、物語は誰も想像がつかなかった衝撃の結末に向け加速する。果たしてこの小説は、「官能」なのか、「純愛」なのか―。

著者等紹介

樋口毅宏[ヒグチタケヒロ]
1971年、東京都豊島区雑司が谷生まれ。出版社勤務の後、09年『さらば雑司ヶ谷』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

68
『タモリ論』の樋口毅宏が週刊ポストに連載した官能小説。しかしただの官能小説ではない。しかもいつもの樋口毅宏の悪辣な小説ではない(むろんそんな描写はあれこれとある)。正直、泣いてしまった。文庫本あとがきによると、今は亡きある書店員さんから「最高傑作」と評されたそうだが、確かにそうとも言える。主人公が嫌いな上司の妻を寝取るのだが、そんなピカレスクが人生の哀歓に呑み込まれる。男が大人になるという事の小説である。どんな人生だって一生懸命ならばバカにできない。それぞれの冬の寒さを、みんな隠している(©玉置浩二)。2017/12/13

かわちゃん

5
2019年の読了、未登録本。 さすが樋口さん。官能小説からの純愛小説かと思いきや、ジャンルレスの構築。2019/12/31

KOHDA

4
面白かった。官能ってほどでもないし、純愛ってことでもないかな…。後半からは一気読みでした。生きてる、生きてくだよね、みたいな。大人になりきれず、悶々ともがきながら、不倫を通し、男女の関係、上司、同僚、友人、家族、それぞれとの関係、一人の男の性春、性長ストーリー?かしら。2017/11/28

sidmar arai

2
理不尽な上司の美しい奥さんを寝取った男の物語。エロ小説としか思えない描写が延々続く。通勤電車でこれは辛い。ただここまで振り切ってるんだからきっと何かあるんだろうなと、気になって結局一気読み。どん引きするほど濃厚なのに読後感はなぜかすっきり。2018/02/07

犀門

2
#009★★★☆☆ちょっと目眩がしましたわ。2018/01/12

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