小学館ミステリー21
吾輩はシャーロック・ホームズである

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093876247
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

倫敦で起きた殺人事件の謎に夏目漱石が挑む

夏目漱石がイギリス留学中、精神に支障を来し、自分はシャーロック・ホームズだと思いこむ。下宿先の女主人が困ってワトスン博士に相談に行くことから、漱石は、事件にぶつかりワトスン博士と謎に取り組んでいくが、元来探偵の素養はなく、とんでもない迷推理を披露。ところが、ワトスン博士は、漱石の推理過程が、ホームズのそれと非常に似ていることに驚く。笑いあり、ペーソスありの極上エンターテインメント小説。漱石が留学していた時期に、コナン・ドイルはホームズものの新作がなく、作品中では、そのときホームズは依頼があり他国に行っていたということになっている。また、この作品は『パスカヴィル家の犬』のパスティーシュになっている。

内容説明

倫敦塔で起こった怪事件に挑む、K・ナツメの抱腹絶倒の迷推理が冴え渡る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

33
再読。日本語直訳ロックの「王様」が、ビートルズの『Twist & shout』を『ひねってワオ!』と訳しましたが、これを読んで真っ先に出てきた言葉がまさに「ひねってワオ!」(笑)。ホームズシリーズや漱石の諸作品を徹底的に読み込み(漱石についてはおそらく全集収録の書簡や俳句まで研究した痕跡あり)、さらに先行パロディである山風『黄色い下宿人』、島荘『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』を踏まえた上で、なぜホームズと漱石の「共演」ではないのかが肝。あれとこれをそんな風につなぐんかい!…ワオ!と唸らされる傑作です。2019/03/17

青蓮

32
夏目漱石が己をホームズと思い込んだことから、ワトソンの元へ預けられるはめに。ナツメとワトソンが参加した降霊会で起きた殺人事件解決の為に二人は奔走する。所々で披露されるナツメの迷推理が面白く、シェイクスピアの作品から引用される言葉も興味深い。設定自体は目新しく面白いけれど、ナツメがワトソンであると思い込む動機が弱い気が。事件自体も、もう一捻り欲しい感じがしました。夏目漱石とシェイクスピア、ホームズのパロディ小説と思えばいいのかな。2013/08/01

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

30
イギリス留学中の夏目漱石が、自らのことをシャーロック・ホームズと思い込み、ワトソンとともに殺人事件の解明に挑む。ワトソン目線での記述がいかにもそれっぽく、ホームズ好きにはたまらない。加えて、ホームズものでは当然のこととされている当時のイギリスの大国主義的な考え方への批判も織り込まれ、歴史を見る上でも興味深い一冊だった。漱石がロンドンでの生活を通してどんな作品を書くに至ったかについての知識があればより楽しめそうな気がするので、いずれ漱石を読んで本作を読み直してみたいと思った。2011/03/28

けい

24
設定が面白くて期待して読んだけれど、もう一つ中途半端な印象でした。路線をはっきりとしてくれれば面白く読めたんだろうけど・・・。最後まで読んだけど正直?な印象の作品でした。2012/12/08

ぽま

13
日本の誇る大文豪・夏目漱石が英国留学中に神経衰弱に苦しんだことは有名だが、その結果自分を「シャーロック・ホームズ」だと思い込んだ…そこから物語は始まる。ワトスンや周辺の人物を巻き込んでの、ナツメ・ホームズ先生の推理の斜め上っぷりがとても愉快。しかし一方で、ワトスンに(本物の)ホームズのアブダクションに疑問の念も抱かせていく辺り、一筋縄ではいかない。全体的にコメディ色が強くて軽く読める分、ミステリとしては若干の物足りなさも感じるかもしれない。2012/03/17

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