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なのはな - 萩尾望都作品集

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  • サイズ A5判/ページ数 153p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784091791351
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

3・11以降に描かれた萩尾望都最新作品集

3・11の大震災と、それに続く原発事故。
かつてない事態に直面した作者は、ザワザワとした気持ちを抱えながら、フクシマの少女を主人公にした話題作「なのはな」と、放射性物質と人間との関係をシニカルに描いた3部作「プルート夫人」「雨の夜-ウラノス伯爵-」「サロメ20××」を立て続けに発表しました。
今回はそれらに加え、特別描き下ろし「なのはな-幻想『銀河鉄道の夜』」を収録しました。今を生きる全ての人たちに読んでほしい作品集です。


【編集担当からのおすすめ情報】
雑誌掲載直後から、新聞、雑誌、ネット等各方面で話題となった一連の作品を、3・11から1年後の今、緊急出版します。作品に込められた「祈り」と「希望」を、共に感じてください。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

123
繰り返し繰り返し、同じ言葉を言い続ける。それは、大切なことだから。そして、忘れてはいけないことだから何度も言い続けるのだ。東北大震災が起き、福島で原発事故が起きた後に、萩尾さんが描かれた作品です。テーマは一貫していて、原発がいかに危険なものであるか。そして、本来人間の欲望のもとに、安易に使ってはいけないエネルギーであることを物語にして伝えています。一度、燃やしてしまったプルトニウムの火は消えることはない。半減期は2万4千年…すべての火が消えるまでには、10万年の長き年月を必要とする驚愕の事実を知りました。2014/02/19

kaoru

68
震災の一年後に単行本として刊行された本書。原子力3部作『プルート夫人』『雨の夜―ウラノス伯爵―』『サロメ20〷』は原子力に魅了されあるいは利用しようとする人々の狂奔を、『なのはな』では福島に住む少女ナホの日常を通じて震災を描く。震災からほんの数か月後に発表されただけに批判もあったが、著者のやむにやまれぬ気持はあとがきを読めば伝わってくる。『雨の夜』の最後のコマで描かれる雨。コロナと同じように、人類は引き返せないところまで来ているのか。「地球を痛めつけ過ぎた人類」への警告は萩尾さんが随分前から作品に→2021/03/15

おかだ

51
2012年に発行された萩尾望都の作品集。東日本大震災、そして原発事故にショックを受け、その思いの丈をぶつけた作品達…と言った感じで。『なのはな』『なのはな―幻想』がとても良かった。この物語を、この場面を、描かずにはいられなかったんだろうなぁ…と胸が締め付けられる。他3編は、ちょっとパターンが似すぎていて、それぞれ違う角度から攻めたほうがいいんじゃないかと思った。と言うのも、紋切り型で頭ごなしに「ダメーーー!!」って叫んでるような、ヒステリックな主張で好きになれなかった。2020/01/18

neimu

51
どうしても書きたくなったのだろうか。震災は作品を生み出す上で、それほど衝撃的なことだったのだろうか。それは納得できても、作品そのものの質としては萩尾望都らしい風情は希薄で、メッセージ性に振り回されたストーリー展開という感じがして余り好きにはなれなかった。衝動が何かに結実して鎮魂に至る物語になるためにはもう少し時間が必要だったのではないだろうか。私としては割高な本も、義援金としての出版と受け止めて購入。従来のようなリアルタイムファン故買い続けているが、そうでなければ正直買い控えたかも知れない。2012/03/12

yumiha

33
3.11に衝撃を受けた萩尾望都の5つの短編。ナホが「あなたはチェルノブイリにいるあたしだね?あたしはフクシマにいるいるあなた」という見開きページは、たくさん菜の花が咲いていて、ばーちゃんの種まき器を手渡される場面。このページを萩尾望都は描きたかったのだらふ。プルトニウムやウランを擬人化した「プルート夫人」「ウラノス伯爵」「サロメ20××」の3篇は、美しく魅力的だけれども危険な放射性物質ちゅう啓発しか読み取れない。もう少し物語として大きく深く展開してほしかった。2019/09/25

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