内容説明
気が付けば他人のファッションチェックまでしている、完璧主義者の姉。何事も、そつなくこなすが熱くなれない「いい子」な弟。二人の間に横たわるのは、介護され何とか生きる老いぼれ犬。どこかが行き過ぎで、何かが足りない姉弟の物語。第18回小説すばる新人賞受賞作。
著者等紹介
飛鳥井千砂[アスカイチサ]
1979年北海道生まれ。愛知淑徳大学文学部国文学科卒業。愛知県稲沢市在住。現在、通信会社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベイマックス
78
テーマは、「人は見かけによらない」ってことなのかな。ハルという犬が生きている間に色々な人間ドラマがあり、ハルが死んで人間ドラマが展開をみせる。う~ん…、可もなく不可もなくかな…。2026/02/28
chichichi
67
完璧主義だけど人付き合いが苦手な姉と、思うことがあっても何でもまぁいっかーと納得しちゃう弟と、犬の物語。私も弟がいるので、自分たちの姉弟関係と比べてしまう。仲良しなところはうちも同じ。そしてそして、ハルとの場面は涙なくしては読めない。昔飼ってたワンコを思い出しました。お話の雰囲気、終わり方がなんだかとても良かったです。2015/06/23
taiko
64
『チョコレートの町』がすごく良くて、気になっていた作家さん。こちらもものすごく良かった。静かに、でも、案外ドロドロと話が進むことに、まんまとハマってしまいました。園の気持ち、行の気持ちが、手に取るようにわかり、世代も違うのに、かなり感情移入して読んでいたかも知れません。当初は、もっとはるの話があるのかなと思っていましたが、はるの脇役っぷりにびっくり。でも、さらっと書かれていたはるとの思い出のシーンには、やっぱり泣かされました。我が家の犬は7歳。いつか来る日を思い、ぎゅっと抱きしめてしまいましたね。2015/10/17
takaC
56
章見出しを置くのなら、目次も置いて欲しかったな。2012/01/30
あつひめ
56
小説すばる新人賞受賞作。飛鳥井さんは、心の中の砂粒のような気持ちをわかりやすく表現してくれる。老犬の存在は自分の成長を目に見える形で表している。長い間には親の離婚や再婚、進学、恋愛様々なことが起きる。自分では完璧主義言と言う姉。でも、それは完璧とは違う融通の利かない臆病者でもあったりして。自分を押し殺しているような弟。周りからは遠慮し過ぎと思われても、特に意識した訳じゃないかもしれない。なんでもそこそこできてしまう得なようで損な性分。老犬の死で自分達が大人になったことに気づいた二人。二人の春はきっと来る。2011/06/04




